映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想いのレビュー・感想・評価

映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い

劇場公開日 2016年11月19日
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監督の想いが静かに伝わって来る

2006年に急逝した「竜馬暗殺」や「祭りの準備」等の映画監督、黒木和雄さんの戦争体験者の一人としての平和への想いを、幼馴染や身内、そして監督作品に関わった人々の証言を通して浮き彫りにしていく。
このドキュメンタリー映画では、黒木監督の戦争レクイエム三部作と呼ばれる「TOMORROW 明日」、「美しい夏キリシマ」、「父と暮らせば」、そして遺作となった「紙屋悦子の青春」の4作品を取り上げ、戦時下に少年期を過ごした監督の体験や想いが、これらの作品にどう反映されているのか、映画のシーンを織り交ぜながら紹介していく。
戦後70年を経過し、9条を中心に憲法改正の動きが現実味を帯びてきた昨今だが、黒木監督をはじめとしたドキュメンタリーに登場する人々は一貫して非戦、戦争を起こしても、加わってもいけないこと、平和や自由を守ろうと主張している。
戦争語り部の減少と共に先の大戦が遠い出来事のようになり、戦争の持つ狂気、悲惨さや理不尽さというイメージが薄らいでしまっているように思う。
このような社会風潮にこの作品は抗い、静かだが力強く「NO!」と声を上げている。
黒木監督作品は劇場やDVD等で何作品か鑑賞しているが、本作を観て改めて観直したくなりました。

玉川上水の亀
玉川上水の亀さん / 2016年10月4日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:試写会
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