無垢の祈りのレビュー・感想・評価
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嫌なことが起こりまくる“絶望映画”の力作。
見ずに済ませられるなら楽だが、世の中にはそういうわけにいかない事柄があって、児童虐待を扱った本作はそういうことを目をそらさずに描いている。
かといって社会派メッセージを提示する類でもなく、まるで生態観察のように絶望の中で生きる小学生の女の子とろくでもない義父の姿が映される。正直気分がいいものではないが、“筆圧”とでも呼ぶべき凄味に身をすくめるようになりながらも見続けてしまう。
とりわけ印象的だったのが主人公の少女の声。冒頭シーンの最初の発声に、こういう娘なのかとドキリとした。
自分では気づくことができず、人から聞いた話で恐縮だが、時折、唐突にも思えるシーンがいくつか挿入されていて、実は時系列がシャッフルされていて、表向きのあらすじ以上の物語がちりばめられているという。言われてみれば合点がいくことが多く、これはもう一度見直さねばなるまい。ハードな体験だけに覚悟が必要だけれども。
良い映画なのだろうか?
まあレヴューを書くくらいなので、その程度には良い映画だと思います。
はっきり言えば面白くはありません。
エンタメ性ゼロです。故にこれは作家性を鑑賞する物です。
合わないとか気持ち悪いの一言のレヴューがあるのもそう言う事でしょう。
演出も技術も稚拙。ただし監督の声は聞こえてきます。
商業映画としてはゴミ屑ですが、映画作品としてはきちんと成立しています。
点数が低いのは技術がへっぽこすぎるのが理由です。
カメラとアプリの性能に頼るなと言いたい。
やっと見れた
前々から観たかった映画を
アップリンクの配信サービスでネットレンタルした。
ドグマ95を思わせるリアリティ撮影で
とても意味のある映画に思えた。
ホラー描写などは特になく。
4丁目の夕日の様な救いのないストーリー。
ラストで見えてくる順番の入れ替え。
でも、もう一度見るにはなかなかキツイ内容だった。
たぶん、見返す事はできない。
悲痛すぎる。
無垢の祈りが、あまりにも悲痛な叫び声で
心にグッと来るものがある。
良い日本映画だった。
タブーの中の...
映像を鑑賞後原作も読みました。
原作よりより救いのない内容に、その夜眠れませんでした。
世界中でこういう救いの無い子供達が沢山いるんだよな...
息が詰まるどんよりした映像と音の演出 監督のセンスが光ります。
タブーをフィクションとしてメッセージを世に出す事が映画の世界なら
もう少し子役に配慮してフミちゃん人形を使えば、より多くの人に届いて欲しい作品だと思います。
おい!菜食主義のマスメディア!
これからは自主制作作品も、より多くの人に届く時代だぞ!
ひたすら辛いが・・・
希望や救いをちらつかせるような甘えや、児童虐待というテーマをドラマを作るためのダシに使うような無責任さが一切無い。
虐待を受ける子どもの痛い、苦しい、辛いを正面から投げかけてくる映画で、たしかに観ていて辛くはなるけど簡単に「胸糞悪い」の一言で片付けてしまってははいけない気がする。
報われなさすぎる!
こんな最後まで報われない映画は初めて見ました。
でも、最後に少女は男に会えて救われたのか?でも少女が最後に叫んだあの願いは、届いてほしくもあり。そうでなくもある。
少なくとも、僕には
「生きてさえいればいいことがあるから」
なんて考えはなくなった。
ひたすら不愉快でした
カメラの揺れと青みがかかった演出が気持ち悪く、内容も恐ろしくて見ていられませんでした。
友達と来ていたので帰るのも申し訳ないなと思って横の椅子を眺めていたのですが、ピチャピチャとした音に耐えられず前半45分でリタイアしました。
友人は「まあ悪くなかった」「全体的な雰囲気は好き」と言っておりました。この映画を支持する人がいる事は他のレビューを見てもわかりますが、正直全く分かり合える気がしません。
途中までの感想で申し訳ありませんが、胸糞悪い映画としてはまさにこれといった感じでした。
平山夢明“独白するユニバーサル横メルカトル” の1編、初読ゾク...
平山夢明“独白するユニバーサル横メルカトル”
の1編、初読ゾクッとした短編集
虐待される少女が救いを求めたの
は連続殺人犯“イノセントプレイヤー”
二人の接点に魂の浄化か地獄の闇か
救いは?
残酷な無垢の祈り
BBゴローの演技は100点をあげたいくらいの
名演技でした
少女の無垢な祈り、残酷なようで今の日本のくらい真実を見せられているようで気分でした。
とても挑戦的な作品ですがとても魅力的な映画でした。
邦画のあれな感じが。
韓国映画とか他に質のよいの見ちゃうと受け入れられない。
そんなこと求めてないのはわかるけど、事件解決してないし新興宗教(?)のテーマもつきつめられてるように思えない。
人形といれかわって表現される場面がすごくよくて、後ろに操作する女性がいるのも的確な感じがした。
人形出てくるとお義父さん役に同情して、ややあの人物を許せそうな気持ちになった。
強烈なインパクト
平山夢明さん原作の短編を映画化。
強烈なインパクトの作品です。
虐待シーンに目を逸らしたくなるギリギリでシーンが変わっていき、見続けることができました。
ある人物を探し回るシーンがあるが、少女の叫びが聞こえる気がして悲しくなってきますね。
上映後、原作の平山夢明さん、亀井亨監督、下村愛さん、三木くるみさん、綾乃テンさん、奈良聡美さん、シゲルさん、MCのペコイチさん、解説と楽しいトークショーありがとうざいました。
台無し
原作未読。
重苦しく悲しく不穏で残酷で衝撃的であろうストーリーを、これでもかという程説明し過ぎな台詞や演出によってチープで台無しにした映画。
過ぎたるは及ばざるが如し。
誰にみせたいの?よろこぶのはスノッブだけじゃないか?
余りにも残念で無念過ぎる。
脚本、演出、監督を変えてリメイクして貰いたい。
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