「特に心に残る作品では無かったかなぁ」極悪の流儀 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0特に心に残る作品では無かったかなぁ

2017年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

寝られる

日本では劇場未公開だった作品ですが、そこそこいいキャストが揃っていたし、邦題もちょっとカッコ良かったので見てみたら・・・う~ん、何か微妙でした(苦笑)
最初から最後まで終始ノリきれないまま終わってしまいました、説明不足のまま始まるので、設定がまずよく分からなかった・・・。
何でもかんでも説明すれば良いと言うものでもないので、まあそれは仕方ないにしても、物凄く緊張感がありそうな展開なのに、いまいち緊張感が無くて、終始ダラ~っと続くから、物語に全然入り込めなかったんですよね。
これだけテンポが悪くて、しかも地味で緊張感に欠けていまいち話も盛り上がらないとなると、さすがに面白かったとは言い難いかなぁ、90分強と尺は短かったですが、結構長さを感じてしまった作品でしたね。

結局ギャレット・ヘドランドが演じた主人公は、一体何者だったの?ハリウッドスター?監督?脚本家?とりあえずハリウッドで富と名声は得ている役どころだったようですが、あまりセレブ臭は漂ってこなかったなぁ、確かにカッコいいけど、私としては適役とは言い難かった印象ですかね。
まあいけ好かない雰囲気は出ていたので、いかにもハリウッドの住人な感じは出ていましたが、正直小物臭が半端じゃなくて・・・。
いきなり自分探し?的な意味合いで砂漠に旅に出たのも、は?な展開で、序盤からずっと遠い目で見ることになってしまいましたよ。

一方、砂漠で出会うオスカー・アイザックが演じたジャックの方は、見た目からしてある程度分かり易いキャラではありましたね、殺人鬼で粘着質なストーカーと言った雰囲気は十分出ていたと思いました。
ジャックが執拗に主人公に迫り来る中盤以降は面白くなりそうな匂いもしましたが、でも思いのほかそうはならなくて、何かもどかしかったなぁ、と言うかジャックは詰めが甘い、楽しんでるのか、何したいんだか・・・。

基本2人とも感情移入できないキャラだったので、結末見ても、ふ~ん・・・ぐらいでしかなかったのですが、確かにどちらが勝ち残っても極悪、しかも結果、相当な極悪と言えましたね。
表と裏に位置する2人、表裏一体、いや、結局どちらも自分自身、みたいなことを言いたい作品だったのでしょうか・・・よく分かりませんが。
そう言えば出番は少ないながらも、ハリウッドのプロデューサー役でマーク・ウォールバーグが出ていましたね、何気に一番いいキャラしていたような、監督との深い繋がりで今回は友情出演したのかな、逆にマークが主演で見てみたかったかも。
それと主人公の愛人兼看板女優的な役で出演していたルイーズ・ブルゴワンの美しさは、目の保養になりました、リュック・ベッソンの映画で見て以来、久しぶりに見ましたが、今でもホント綺麗でした、彼女の扱いも何か中途半端でちょっと勿体無かったなぁ。

スペランカー