お元気ですか？のレビュー・感想・評価

　流行のバケットリスト作品を大幅に設定を変えたような作りだけど、とんだ拾いもの感が強い！知らない俳優ばかりで、何となくわかるのが長谷直美と菅田俊くらい。監督さんも知らないけど、過去作を調べてもアクションものばかりで、全く毛色が違ってる。驚きだ。

　10人の相手に電話をかけるという主人公の女性・冴子。事故を起こして夫を亡くしたという設定もその後の展開が徐々に明らかにされ、彼女の傷心ぶりがしみじみと伝わってくる。医大生と同じく、なんだかヤバいなという気持ちになってくるプロットは上手いとしか言いようがない。

　もっと製作費があれば、長野、山梨というドライブコースの映像もふんだんに取り入れることが出来ただろうし、俳優だって安心して観ていられる人を揃えることが出来たと思う。まぁ、小品だからこそ価値があるのかもしれませんが・・・

　命の尊さ、交通事故や示談・裁判の現実にものめり込んでしまったし、亡くした夫の両親の態度や親しい仲の人たちの態度が全く違うことも印象に残る。本当に弱い心の持ち主だったら、罵倒を浴びてしまいそうなところへは電話しないよなぁ・・・冴子は結構芯が強い女性なのだろう。過去の恋人（もしや不倫？）という人物も10人の中に入れているのが現代的と言えようか。10人目の相手は想像できた。

映画館近くまで行ってたのにちょうどいいタイミングの上映作品がなく断念！
でも何か時間的なこともありこぢんまりしたのがないかな？ってamazon primeで何気なく鑑賞｡何の前情報もなくアプローチしようと決めたもののキャストに知ってる名前が一人もなく､厳密にいうと長谷直美さんだけは分かりましたが『太陽にほえろ！』以来かもしれないので最初の方のシーンではどこのオバさん？（失礼！）くらいの気持ちで期待値ゼロで臨みました。

率直な感想は‥ストーリー的にはベタではあるものの随所で結構泣いてしまいました。これまた失礼ながら拾いもんだったかな？！ってところです。順番に電話をかけていく流れでなんとなく読めてきた感もあり､10人目の電話の相手のくだりについても薄々予想できましたが、それでもそこからの流れで最悪なエンディングにならず、ハッピーエンドとは言えないものの希望の光が見える終わり方でよかったです。（長谷直美さんにも気づくことができたし）

ほかの（僕の知らない）役者さんたちもそこそこの演技（これまた失礼！）でしたがなかなか良い小品なんじゃないでしょうか？医学生カップルも重要な役どころで、わざとらしい感じも否めないものの、ロードムービー的テイストでよかったんじゃないかと。『お元気ですか』のタイトルも今は亡き欽ちゃんファミリーの清水由貴子さんの歌を思い出させてくれましたし。

もっと多くの人に観てもらえるようにできたらな？！なんてつくづく感じました。たくさんの方のレビューを読んでみたくなりました。
みなさん､是非ご協力お願いしますm(_ _)m

アマゾンプライムでおススメに出てきたので、期待もせず観ました。
いい意味で予想を裏切るくらい、良かったです。

「明日、死ぬとしたら何をしたいか？」という問いに
「今まで関わった、10人の人に電話をかける。」という選択肢をとる主人公。

ひとつひとつの電話が、主人公の人生をなぞるもので引き込まれていきます。

電話のたびに明かされていく、主人公の抱えている問題。

好き嫌いはあるかもしれませんが、私は心に刺さった映画でした。

PVでは、「胸をうつ、命の物語」と謳っていたけど、うーん、どうかなあ。物語が進むにつれて、だんだん状況がわかってくるが、最後の電話のシーンは、こんな感じになるかな？と、何となく読めてしまった。ふつうのTVドラマを観ている感じで感動もなかった。話自体はうまくまとまっていたし、主演の宮澤美保も悪くなかったけれど、可もなく不可もない、これといった特色のない映画で、ボクは映画館までは見に行くほどではないと思った。

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友人から良いと聞いてた映画を見に行きました。

大阪上映初日、なんと満員御礼で入場制限がかかり、見れなかった人多数。
口コミと、facebook程度でしか宣伝していない作品なのにすごい反響でした。

ネタばれになるので、あまりかけないけど、映画の多くのシーンが電話をする、というシーンになります。
監督が舞台挨拶でも言ってたけど、電話のシーンというのは、動きが無くて、映画的には実に撮りづらいそうです。

考えてみれば、そうだな、なるほどと思いました。

でも、ぜんぜん、そんなことは意識させない程、上手く撮れてます。主演の宮澤美穂さんの演技も見事。
微妙な感情の変化を表現するという難しいと思うんですけど、すごく上手く演じていると感じました。

事故の場面があるのですが、そのシーンの撮り方が、実に室賀監督らいしいです。

室賀監督の作品を知っている人は笑えます。

じんわりと心に染み込んでくる、そんな感じの良い映画だと思います。