劇場公開日 2017年3月25日

PとJK : インタビュー

2017年3月24日更新
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“似た者夫婦”亀梨和也&土屋太鳳に芽生えた敬愛と信頼

俳優、アイドル、バラエティ、はたまたキャスターまで、さまざまな分野で才能を発揮し、芸能界の最前線を走り続ける亀梨和也。一昨年から出演作の公開が相次ぎ、今後も主演映画が多数公開待機中の、若手トップ女優・土屋太鳳。そんな“トップランナー”2人が、映画「PとJK」で警察官と女子高生という異色の新婚夫婦を演じている。インタビュー中の関係性は、「ひたむきな後輩と頼れる先輩」。だが、言葉を交わす中で見えてきたのは、互いに年齢や性別を超えた深い敬愛と信頼を抱き、志は同じであるということ。2人は超お似合いの“似た者夫婦”だ。(取材・文/編集部、写真/根田拓也)

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三次マキ氏の人気漫画を、「ストロボ・エッジ」「オオカミ少女と黒王子」の廣木隆一監督が実写映画化。警察官・佐賀野功太(亀梨)と、現役女子高生・カコ(土屋)による秘密の年の差結婚を描く。功太とカコは、警察官と女子高生は気軽に付き合えないという思いから、出会ってすぐに電撃結婚してしまうが、演じた亀梨と土屋は、ごく自然に距離を縮めていったという。

亀梨「相手によりますが、自分のテンションで関係性や空気感を作るということは、まずありません。感覚的な人間なので、一緒に時間を過ごすなかで、きっと話したいことがあったら話してくれるだろうと。女優さんなので、たくさん聞くのは失礼かなと思いましたし。ごはんの話になったら、『俺もごはん作るよ。こんな料理を作ったよ』と話したり。そうやって段階を踏みました」

これを受け土屋は、「撮影中にスタッフさんとコミュニケーションをとられていました……」と話し始めたが、言葉に詰まり「話が下手でごめんなさい!」と平謝り。体を土屋の方に向け、熱心に耳を傾けていた亀梨は「いいよ。俺、楽しくてしょうがないから。頑張っているところを横で見ていて、すごく楽しいから」と優しい笑顔を浮かべる。そして「じゃあ、いきます!」(土屋)、「OK、いこう!」(亀梨)とトーク再開。本当に息ピッタリだ。

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こういった姿勢から、亀梨和也という人はトップ俳優・アイドルでありながら、その場を掌握しようとはせず、周囲との調和を大切にしていることが伝わってくる。その姿を誰より近くで見ていた土屋は、「人としても役者さんとしても、すごく尊敬しています。ただ面白いだけ、明るいだけでなく、『ここは違うな』と思ったら『そこは違うんじゃない。もっとこうした方がいいと思うよ』と言ってくださる」と熱弁。さらに、「(共演の)高杉真宙くんが二十歳の誕生日を迎えた際も、真宙くんが『お酒を飲んだことない』と言っていたので、『だったらみんなで飲みに行く?』と言ってくださった。食事のマナーやお酒の飲み方を、みんなで楽しく教わりました。人との和を大事にされる方。そういう空気感だったので、カコちゃんとして『功太くん!』って全力でぶつかることができました。自然とリードしてくださいました」と、その人柄を明かした。

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芸歴の長い亀梨にとっても、“最旬女優”土屋との出会いは刺激になったようだ。「本当に学ぶことだらけですよ。人に対してもそうですし、仕事の向き合い方もそうです。自分は大人になる過程で、ある種の技のようなものを身に着けてきている。ひとつひとつの出来事に対しても、正面を向いてやっているつもりですが、どこかで大人ならではの消化の仕方をしているところがあったりする。でも、太鳳ちゃんは純粋。その分、悩んだりぶつかったりすることもあると思うけど、その純粋さは素敵だなと思う。だからこそ周りも支えてあげたい、守ってあげたいと思うのだと思います。人間として『こんな風に一生懸命生きられたら素敵だな』と思うところがたくさんある。尊敬しています」。

この言葉に、土屋は顔を机に伏せて大照れ。「私は『PとJK』に入る前、時間と仕事のペースが速くて自分の芝居に癖がついてるんじゃないかと、苦しくなっている部分がありました。そういう時に、亀梨さんや監督と出会って『そのままの土屋太鳳でいいんだよ』と言っていただきました。功太くんとして、一緒に悩んでくださった。どうしたらひとつのひとつのシーンが嘘のないシーンになるか、どういう風にお芝居のキャッチボールをするかとか。そして終わってからは、一緒に思い出を重ねることの大切さを教えてくださった。人を大切に思うことの大切さを、実感させてくださいました」と感謝を口にする。そして両手を亀梨の全身にかざすと、「(全部が)魅力です!」と満面の笑顔を浮かべた。

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