劇場公開日 2016年11月12日

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「ポスターでも予告編でも、シリアスな社会派映画という印象だったのです...」弁護人 iNahoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ポスターでも予告編でも、シリアスな社会派映画という印象だったのです...

2017年1月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ポスターでも予告編でも、シリアスな社会派映画という印象だったのですが、最初のほのぼのした入りで少し拍子抜けしてしました。
しかしそこからの落差がすごいです。
ほのぼのとしたごく普通の人々のごく普通の日常の中に、軍事政権の強権が介入してくる恐怖をよく描いています。

舞台は80年代ですが、朝鮮戦争の記憶や北朝鮮の脅威と文字通り隣り合わせな国で、共産主義(アカ派)というのは本当に敵国思想だったのだなぁとか、韓国が民主的な国になったのは本当に最近なのだなぁとか、見終わった後もやもや考えてしまいました。
実話が元になっているので終わり方もそんなにすっきりとはしません。しかし韓国映画はなかなか社会派な作品も多く面白いです。拷問シーンはかなりショッキングですが、ストーリーや時系列は分かりやすくドラマ性もあるので、社会派韓国映画入門?にもオススメな作品です。

iNaho