劇場公開日 2020年9月18日

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「この時期だからこそこのドキュメントの価値はいいが。」ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad) ナベウーロンティーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この時期だからこそこのドキュメントの価値はいいが。

2020年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

勤給事態宣言中の上映とぶつかり上映延期となったこのドキュメントをようやく観る事ができた。最後のエンディングシーンで亡くなった永六輔の写真もあったが、昔永六輔のラジオ番組でベイジーの話をしていたのを思い出した。ジャズ喫茶の事だったんだと。岩手一関市のジャズ喫茶のマスター菅原氏のジャズへのこだわり、音へのこだわり、オーディオ音響へのこだわりが物凄く伝わった。丁度、2011年東日本大震災で被害にあっても東北をはじめジャズ喫茶店仲間の再建へのサポートも印象に残った。渡辺貞夫、小澤征爾、アメリカの有名ジャズ奏者までこの店を愛していたし、あの女優鈴木京香まで映画の撮影でこの喫茶店を使ったエピソードにはびっくりした。菅原氏、渡辺貞夫、小澤征爾の音へのこだわりについての話は印象に残った。この点は満点だが、観客へのアピールポイントが曖昧な点とBSフジの社長でもある元名物ドラマプロデューサー亀山氏が総プロデューサーだが、あまりにもマニアックすぎた点は減点で3点。しかし、このコロナ渦の中、音楽のコンサートが観客制限、オンラインコンサートが主流の中、音、音楽、ジャズのこだわり、思いを再認識できただけでも観て良かった。

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ナベウーロンティー