美しい星のレビュー・感想・評価
全115件中、81~100件目を表示
今年いちばんのすかし
キャストとシュールな予告に騙されて楽しみにしてたら、全然イミフ。どんなにくだらない笑いがあるのかと思ったら。。見る価値なし。127分意味なく長い、、
三島の美意識と宇宙観
それぞれの宇宙の魂が地球人として使命を果たそうとするSFファンタジー。
小説チックに描くと、このようなスローテンポな映画に仕上がるのだろうか。オカルト的な怪しさに笑えるシーンもあるが、全体の輪郭がぼやけ、2時間がやや退屈に感じる。
温暖化による地球壊滅を訴える火星人
人間の浅はかな知能を蔑む水星人
地球の美意識に物申す金星人
虚像の水に騙され続ける地球人
水星人はルソーの自然に帰れ的思想で、人間を滅ぼそうとするが、火星人は地球人に危機感を持たせ、現状を変えようと奔走する。金星人は美のメッセンジャーとして地球人に神聖な美の概念を植え込み、地球にそれぞれが影響を与えている構図になっている。
地球外生命体から見ても、地球に存在する自然(人間は含まない)は美しいものであり、「美しい星」であるがゆえに、救う価値があるのだろう。
宇宙人たちもそれぞれの「美の概念」に則って地球存亡を考えるという、不思議な共通点を持っているようだ。「美」には破壊を押しとどめる抑止力があるのだと感じさせられる作品になっている。やはり人間は自然に帰るべきか。
これは観た後に、物思いにふけったり、妄想を膨らませたりするのが楽しくなるストーリーだ。退屈で、よく分からずに終わってしまうように見えて、深いメッセージが隠されているような映画。
キャストが良い
私は嫌いじゃない。
色々意味不明なところもあるにせよ、
メッセージ性もあり、
ところどころ笑えもする。
キャストの演技が上手いので意味不明でも
まとまってみえる。
原作未読なので、原作を読んでもう一度観たい。
シュールだわ^^;;;
主演リリー・フランキー
数年前だれが予想してか!?って感じですが、スッとぼけた役から狂気まで、熟練のバイプレイヤー俳優さんとは、一線を画する活躍ですね。
今回も序盤のベットシーンから宇宙人に覚醒してからの言動・・・笑えます。
家族なのに、火星人・水星人・金星人と覚醒する父・息子・娘ですが、地球人の母親を演じる中島さんの行動と表情が、妙にリアルで素晴らしい!!
親父だけなら病気から来る幻覚!?と思えるものの息子と娘が絡んで来るし、ある意味、実は一番酷い目にあってる娘が不憫><;
しかし橋本愛ちゃんは、無表情で笑わない美人を演じさせたら同世代最強かも!?
家族が変わっていく過程は、なんとなく理解出来ますが、蔵之介さんが超謎!?で、一番怪しく・・・・
ウルトラQやウルトラセブンに出て来た地球人に化けた宇宙人のようでした〜笑
最後のシーンをどう受け止めるのか!?チョッとチープで残念でした〜☆3.4
橋本愛綺麗〜‼︎ 2時間7分... ちょっと長いなぁ... 佐々木...
橋本愛綺麗〜‼︎
2時間7分...
ちょっと長いなぁ...
佐々木蔵之介との絡みが
微妙だったな
もっと宇宙戦争みたいになれば‼︎
って
なる訳無いか...
私は何処の星だろう?
覚醒しないから
地球人なんだろなっ(笑)
蛍は地球人、サン・ラは土星人
あの三島由紀夫原作のSF作品ということなのだが、それよりもヒューマンドラマの、啓発要素が強いイメージを持った。
確かに主人公家族のそれぞれはまるで何かに取憑かれた様にアイデンティティに目覚め、その目的に邁進していく。その内容は傍からは迷惑かもしれないし、犯罪に加担しているかもしれない。ましてや奇行が目立てばパージされていくのが世の常。それでも強烈な超常現象(啓示と自分で信じて疑わない)に遭遇すれば、人は生きる疑問にはっきりと解答を得られ、そのカタルシスに狂酔するのかもしれない、ある意味羨ましい内容だ。観客側からの視点でも、本当はわざと演じている、又は自覚しているのかはっきり分からない中でのストーリー展開は、結局ラストシーン迄、劇中音楽のEDMの疾走感と、シンクロする細かいカット割りの中で、引っ張られ、引きずり込まれる。
今作品のクライマックスは、議員秘書の佐々木蔵之介と主人公、リリーフランキーの激論を闘わすシーンであることは間違いない。なのだが、その迫力と、お互いを論破せんが為のあらゆる言葉に、人間の哲学への飽くなき知的欲求を垣間見ることができると思うのだが、大した頭脳もない自分には、記憶するには余りにも速すぎる台詞回しで、憶えられなかった・・・どこかで聴いたような問答集なのだろうけど・・・
唯、そんな中での疑問点は、果たして今作品の配役はこれで良かったのだろうかという点である。リリーフランキーと中嶋朋子の夫婦役もしっくりいかなければ、子供も、橋本愛とジャニーズ亀梨。どうもしっくり来ないのは、やはりそれぞれが個性が強すぎてバックボーンが透けて見えてしまうせいなのか、余計な情報がチラチラしてしまうのが、“玉に傷“である。
ただ、橋本愛の不思議ちゃん演技、リリーフランキーの決めポーズは、何度観ても思わず笑ってしまうブレイクシーンである。
非常に不思議で、色々なテーマを内包した今作品、しかしラストはきっちりSFというジャンルを語ることは間違っていないのだということを思い知らされた。佐々木蔵之介のまばたき無しの演技の異様さも、付け加えておこう。
自然と不自然
これの前日にメッセージを観てたのが素晴らしい相乗効果で攻めてきて、多少冗長に感じかねない、舞台演劇っぽい作りにもスムーズに入り込めました。
色々と人の持つ気持ち悪さを見せられた後に、というかそんななかでの「えっ?宇宙人!?」なお話。リアルと非リアルが上手く共存して、自らを地球視点では非リアルな存在としてしまった、人間なる生き物とその観察者。存外に主観と俯瞰の怖さを再確認したような気にもなりました。あのポーズと共にじわーっと染み込んでいきます。
原作以外は素晴らしい
原作以外が素晴らしい出来、と言ったら失礼かもしれないけど、配役、キャスト、スタッフワーク、素晴らしいのではないか。特に橋本愛をこれだけ美しく収めてるって、そりゃそうか。
ローリング、ディアスポリスでも最高だった音楽の渡邊琢磨も案の定、ビタッとはまっていた。
「美しい星」が今映画化される意味、というか面白味はほとんどない中(だって今これ小説で書かれてもそれほど話題にはならない、というほど他の作品に取り込まれているから)、吉田大八監督にはせっかくなので、別の企画をやっていただきたい。
それでも、まったくヒットする可能性もないのにこれだけしっかりした作品を残せるのが吉田大八監督の価値かも。
核から温暖化へ
三島由紀夫の水爆問題を謳ったSF作品を現代風に地球温暖化へ置き換えて書いた作品で、ある日自分達が宇宙人だと気付く4人家族の話。
父親は火星人、長男は水星人、長女は金星人、母親は地球人の設定。(原作を読んだのは遥か昔の子供の頃でよく覚えていなが母親は木星人だった気がしたけど)
本当に宇宙人なのか、それとも妄想か、マジメなのかふざけているのか、何が本当で何が嘘か判別し難い狐につままれた様なシュールなストーリーと描写に所々笑いつつも現実社会にもこんなのいるし、温暖化に関してとか騒いで踊らされているよなとか怖さとアホらしさも感じる。
因みにわかりやすい描写でいうと、水の結晶は氷だからね。
期待した分、辛口評価で
この監督の劇場公開作品は本作含めて6本中5本を見ている。
「紙の月」(2014年公開)〇
「桐島、部活やめるってよ」(2012年公開)〇
「クヒオ大佐」(2009年公開)×
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(2007年公開)〇
本作は、×。ハズレだった。残念。
初日に、20分も自転車こいでグンマのシネコンに行き、しかも正規の1800円も払って見た甲斐はなかったな。
帰りは暗い道をあぶなかっしくまた自転車こいで帰った。
事故に遭わないで帰れて本当によかったわ。映画はハズレでも。
原作は未読だが、三島の名前に踊らされたんだろうか?
家族が宇宙人になりながらも、「絆」はあったみたいな分をもうちょっと際立たせ、かつあと15分は尺を短くすれば、まだ納得いく作品になったかも。
やまがみたつひこ原作の「羊の木」を映画化するそうだが、これも期待できない気がする。
ところで
本作で金沢が出てきたし、「腑抜け…」も能登でロケしている。やまがみは金沢在住だし…。
吉田監督は石川県に何か縁があるのかな。
筆者の故郷なので、それがちょっと気になるね。
知ってる人いたら、教えてください。
全115件中、81~100件目を表示