劇場公開日 2017年1月7日

「切ないけれど温かい。不器用な2人の純愛物語。」僕らのごはんは明日で待ってる 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0切ないけれど温かい。不器用な2人の純愛物語。

2017年2月11日
PCから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:他人との関係を上手く築けない〝ネガティブ”な主人公と、秘密を抱えるが故に〝ポジティブ”に振る舞ってきたヒロインの、不器用すぎる恋の様子が、切なくも温かくて心に響く。命の尊さを説く内容にも考えさせられる。
否:設定や展開は割とありきたりか。セリフもなんだか小説チック。

 兄の死がきっかけとなり、他人との距離を上手く取れなくなってしまった亮太と、〝とある秘密”を抱えながら、気丈にサバサバと振る舞ってきた小春。絵に描いたように不器用すぎる2人の切ない恋の様子が、7年という歳月を要所要所で切り取りながら、紡がれていくのが感動を誘います。
 同時に、「命の儚さや尊さ」といった大事なテーマも、巧みに織り込まれているのが印象的です。考えれば考えるほど、タイトルの意味が響いてきます。
 設定は言ってしまうとありきたりで、特に終盤のカーネルサンダースのシーンは
「いやいやー・・・(笑)」
と思ってしまうかも知れませんが(笑)、心温まる純愛ストーリーを、是非デートでご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド