Bikes vs Cars 車社会から自転車社会へのレビュー・感想・評価

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5.0クルマ社会の問題点を辛辣に浮き彫りにする秀逸なドキュメンタリー

2018年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

スウェーデン産ドキュメンタリーですが、”Bikes VS Carros”とポルトガル語でタイトルが出てきたので何事かと思ったらロケ地の6割くらいがサンパウロ。タイトル通りクルマ社会に立ち向かう自転車利用者達という体裁で、クルマ社会の問題点を膨大な資料であげつらうのは痛快だし、ラストのシャレは北欧ならではの描写で楽しかったです。

確かにサンパウロに限らず都心部の渋滞は本当にうざったいし、この世界が自動車産業に牛耳られてる現況も頭に来ますが、『みんなのアムステルダム国立美術館へ』で改修工事の工期がベラボーに遅延したのは自転車利用者によるエクストリームなエゴのせいだったと思いますし、確かに環境には優しいかもしれないですがちょっとドヤ顔すぎる気もします。

だいだい映画に出てくる自転車はどれも高価そうで、そんなものを所有できている時点である意味勝ち組の人達なわけで、個人的には自転車より徒歩の方が無駄に二酸化炭素を排出しない分だけ環境に優しくてエライと思っているので彼らの主張に全面賛成は出来かねますがそれはあくまで個人の見解、本作の訴える重いテーマは素晴らしいと思います。

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よね