劇場公開日 2017年1月6日

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「自由に生きる」ダーティ・グランパ フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

自由に生きる

2017年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

爺ちゃんと孫がはめを外しているうちに人生を見つめなおす話

劇場でかなり笑ってしまった。
おバカで下品でかなりゲスな物語なので正直言って人に勧められないが、一人で楽しむには十分な作品だ。
差別や性や不謹慎なギャグが多いので不快になる人はとことん不快になってしまうと思う。

妻が死んで羽が伸ばせるデ・ニーロと結婚を前にした孫ザックの凸凹コンビっぷりは凄く良かったのだが、女性から見たら最低な奴らであることは間違いないだろう。
男なら気持ちは少しわかるが、それでも完全に肯定はできない。

ヒロイン達が若くてそこそこ自分を持っていてすぐにヤレそうな女性と言うのもなかなか斬新ではあったが、彼女等が幸せになるのなら世の真面目な女性たちの立つ瀬がないし、実際ヒロイン達に一切魅力を感じなかった。

途中、黒人ギャングと仲良くなり、差別用語をデ・ニーロが歌うのだが、これもかなりきわどい気がする。
警官が不真面目すぎるし大麻やマリファナ、コカインを当たり前に使用しているのも色々敵に回すように思える。
散々差別をしておいて、対象と仲良くなるのも納得できない人が多そうだ。
とにかく色々なタブーを犯し、それらを笑いに替えたものの、笑えない人はとことん不快になるであろう。
この映画最高と言える人とは友達にはなりたくないと思った。
楽しかったけれども・・・

劇中セリフより

「死を前にすると、生きる事を忘れちまうんだ」

最後まで好きに生きたい(ほどほどに)

人を見て「あんな風になりたく無い」と思うのは勝手だけど、案外なってみたら意外といい人かも知れない。
今の自分が最高かなんてわからない、今が最高と思うより今も最高と思れるようになりたい。そして周りもそれぞれ最高なのだと理解して
見下すような事のないように心がけたい。

フリント