劇場公開日 2017年9月9日

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「「IMAX」の評価と「作品」の評価の違い」ダンケルク だいきつさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「IMAX」の評価と「作品」の評価の違い

2017年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前評判の良さと
PROレビュアーの方々の
並々ならぬ「IMAX推し」に惹かれて
次世代IMAXレーザーで上映している
唯一の劇場へ大阪万博公園まで足を運んだ。

通常のIMAXは2度ほど鑑賞している。
が、今回の「ダンンケルク」は
もはや「鑑賞」ではなく「体験」だった。

平日にもかかわらず
劇場は半数以上埋まっている状態。
いつもより前の席で見たのが功を奏したのか。

とにかく、視界の全てを
「ダンケルク」が覆い尽くすものだから
開始3分でトリップしてしまう。

急に始まる銃撃戦。
その都度、体がびくんと反応してしまう。
敵の戦闘機が向かってくるシーン。
戦闘機が頭上を通り過ぎる瞬間、
腹の底に鈍い振動が響く。

その没入感といったら、
映画というよりも
アトラクションに近いかもしれない。
もっと言えばゴーグルのいらない
「VR」の体験にも近かった。

ただ。
作品としての没入感は
正直そこまででは無かった。

これは、個人的にまだ、
ノーラン経験値が低いせいだと思う。
監督の作風の好みの問題もあるかも。
逆に関連映画を遡って観たくなった。

なので評価が難しい。
「ダンケルク」という映画が
IMAXの可能性を2倍にも3倍にもしたのは事実。
この功績を「作品の評価」と捉えるなら
プラス評価となる。

なので
IMAXで観るなら
星は4.5、となる。

全ての食いしん坊(映画ファン)が
絶品料理(ダンケルク)を
三つ星レストラン(IMAX)で食べられる。
それも全国どの街でも身近な場所で。

切に願う。

やっぱり映画は、劇場でみるもの。

中学の時に初めて、巨大なスクリーンで
「ロボコップ」を観たときの衝撃。

あのときの気持ちを
「ダンケルク」に思い出させてもらった。

だいきつ