劇場公開日 2017年7月29日

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「親がなくても子は育つ。」ブランカとギター弾き はるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5親がなくても子は育つ。

2020年5月17日
PCから投稿

昔の人は良くも悪くも世間をよく知っている。
この話はフィリッピンだけのことではないのだろう。世界中の混沌の意味を代表で普遍なのだ。それは社会の所為でもなく個人の所為でもない。人間の中身の半分がそうさせているだけなのだろう。
しかし、虐げられて生きる人の力強さは想像を絶する。蔑まれ、嫌われ、否定されればされるほど強くなる。そう、感染症の菌のようだ。
自立するには孤独が必要なのだろう。誰もが人の出会いから相手を信じるわけではない。
猜疑心は最大の防御ではある。でも、孤立を産むだけだ。
傷付きながらも寄り添うことの大切さを知っていく。
ブランカとギター弾きは金では買えないものをこの混沌の中から見つけ出し手の中にしっかり握り締めたようだ。

はる