劇場公開日 2016年2月27日

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「ほぼ全員悪人」ヘイトフル・エイト さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ほぼ全員悪人

2019年12月18日
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某ヤクザ映画を完全にパクってますが、この映画を一言で表すなら大体こんな感じです。
(一人だけそんな悪人ではないのでほぼと言ってます)

このサミュエル・L・ジャクソンが痺れるッ!!
「何故こんな嘘を付いたかお前に解るか?おかげで馬車に乗れただろ。」
特にこの台詞が好きです。
一個汚いシーンあるけど(笑)

個人的に西部劇はあまり観ない方なのですが、これはその中でも数少ない例外です。

西部劇ではありますが、基本的に雪山のロッジでの話なので密室劇にとも言えます。
かなり寒い気候の地域で撮影されたそうなので、外や中での寒さが充分に伝わってきます。
特に壊れたドアでの場面は本当に寒そうで修羅場みたいでした(笑)

そして、キャスト陣も本当に素晴らしいです!
サミュエル・L・ジャクソンをはじめとしたタランティーノ映画の常連俳優は本当に味があります。
でも特に素晴らしかったのはサミュエルとカート・ラッセルです!
存在感もあるし、映画で一番凄みのある二人でした。

そして、もうひとつ素晴らしいのは小屋の中のセットです。
建物の形自体もお洒落ですが、バーにはいくつもの酒やカップが置かれていて、それ以外にもピアノやテーブル、鹿の飾りもの等全てが美しいので宝探しするような子供心をくすぐられます。
このセットをデザインしたのは、我らが種田陽平!
「スワロウテイル」や三谷幸喜映画、「キル・ビル」等でも凄いものを魅せてくれていますが、彼はどこに行っても力を発揮してくれます!

さて、長ったらしいけど面白い会話シーンの後に来る血みどろの殺戮シーンがタランティーノ映画の醍醐味ですが、この映画はその中でも血みどろさは上位に組み込むかと思います。
特に後半の人が死ぬシーンは結構血がドバドバ出ます。
なので、前半が比較的静かだったので結構度肝を抜かれました。

この会話シーン自体は結構19世紀の南北戦争に関する事も多いです。
自分自身南北戦争をそこまで知らないのもあってか、個人的にそこまではまらないシーンもありました。

また、この映画は汚い表現が多いのですが、今回は引いてしまう所もありました。
特にサミュエルの中盤の告白は結構引きました。

しかし、それを踏まえても他が素晴らしいのでそんなに退屈することなく世界観を堪能出来ます。

余談ですが、あのギターの弾き語りシーンは結構笑えました。

さうすぽー。