劇場公開日 2017年1月27日

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「戦う女性は美しい」未来を花束にして フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

戦う女性は美しい

2017年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

自由を求め、勝ち取った女性たちの話

今なおつづく男女差別だが、100年前にイギリスでこんなにも勇敢な女性たちがいたなんて知らなかった。
彼女等の生きざま、心の強さが映画を通して知れたのでとてもよかった。

娘に自分と同じ生活をさせたくない、選択の自由を与えてあげたい、そんな母親たちの愛と勇気は素晴らしい。

主演のキャリー・マリガンはどんどん強くなっていく主人公を素晴らしい演技で表現していたし、ヘレナ・ボナム・カーターは
いつもの色物キャラを押さえて芯の強い薬剤師役を熱演していた。
ヘレナってこんな役も出来るんだなと感心した。
メリル・ストリープはほぼ出番が無かったがその存在感とカリスマは存分に発揮していたように思う。

無知で物言わぬ女性たち、権利を与えず威張り散らす男たち、当時の格差がひどいのは授業で習ったものの、映画で再現されると
また違って見え、本当にひどい時代だったのだなと改めて思い知った。

彼女たちの行動が今の社会の礎になっているのだと思うと尊敬以外の感想が湧かない。

犠牲の下で生きていると実感したし、まだまだ闘いは終わっていない事に気付かされた。

守るため、勝ち取るために戦う事が自分に出来るかわからないが、差別や偏見しがちな自分の心を少しだけ
修正してもらえた気がする。
今の気持ちを忘れないようにしようと思った。

劇中セリフより

「私は歩兵、あなたもです」

お互い最前線の消耗品、自分が消えようとも信念は残る。

フリント