劇場公開日 2017年5月20日

「弐瓶勉原作作品という事でネットフリックスで鑑賞。 原作未読・予備知...」BLAME! ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5弐瓶勉原作作品という事でネットフリックスで鑑賞。 原作未読・予備知...

2017年11月3日
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弐瓶勉原作作品という事でネットフリックスで鑑賞。
原作未読・予備知識の全くない状態だったが十分楽しめた。

シドニアのポリゴン・ピクチュアズの映像は美しく、見ていて飽きない。
四つ這いで高速移動するセーフガードの異様さ、上下にどこまでも階層が続くメガストラクチャー。
弐瓶作品を構成するこれらの表現が素晴らしく、始まって間もなくして世界観に引き込まれてしまった。

テクノロジーの暴走、AIの自我の目覚め。
これらの原因で人類と人工知能の主従関係が逆転してしまうSFはこれまでにもあった。

が、BLAME!は一味も二味も違う。
人類がAIに支配されるようになって数世代も経ており、人々は繁栄の記憶を忘れてしまったいるのがポイントだろう。
かつての栄華を忘れ、一方的に搾取され細々と暮らす人類。
災厄のその後を生きる人々の前に霧亥が現れたことで、数千年止まっていた人類の時間が動き出すのだ。

この作品が20年も前に作られていたことにも驚くが。
それ以上に今見ても十分に鑑賞に堪えるどころか新鮮に楽しめている自分に驚いた。

今後も広がる弐瓶ワールドに期待してやまない。

ジョイ☮ JOY86式。