劇場公開日 2016年1月19日

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「思いのほか悪くない、けど後半はトーンダウンかな」トランス・シューター スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5思いのほか悪くない、けど後半はトーンダウンかな

2016年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

B級臭漂うタイトル&ジャケ写の段階でそう期待は出来なさそうと思いつつも、フリーダ・ピントにミッキー・ロークの出演に惹かれて鑑賞してみたら、予想したよりは思いのほか見れる映画でした。
と言うか途中まではむしろ面白いとすら思える内容で、これは思わぬ拾い物だったなと思ったものでしたが、中盤からややトーンダウンしてしまったのは何とも勿体無かったなぁ。
ガンファイト自体は緊張感たっぷりで、地味ながら見応え十分だったのですが、結局主人公やヒロインが何故このゲームに身を捧げるのか、その辺りにあまり深みがなかったので、後半苦悩葛藤しているシーンが結構退屈に感じてしまい、終わってみると結果そこまで面白かったとも思えなくなってしまった感じなんですよねぇ・・・。

まあでもあまり馴染みのないコロンビア製の映画と言う新鮮味、そして本当にあるのかどうかは分かりませんが防弾ベストを着て至近距離内で実弾で撃ち合う早撃ちゲームの緊張感、この辺りは悪くなかったと思いましたよ。
防弾ベストを着ているとは言え、実弾ですから撃たれれば相当なダメージを負うと言う事で、何発打たれても円内に戻ればOKとは言え結局は早撃ちした方が大体勝つと言う一瞬の勝負、そのスピード感、緊張感が、たまらなく良かったです!
ライアン・クワンテン演じる主人公ジョンがまた前半異常に強かったので、見ていてホント気持ち良かった~。

フリーダ・ピント演じる兄の仇を取る為に参戦している女戦士コルトも負けず劣らずの強さ、こちらもホントカッコ良かったです。
ただジョンと旅をするに連れてキャラが変わって普通のヒロインになってしまったのは、映画的にちょっと残念でした。
人を愛するとこうなってしまうのは仕方がないとは言え、それが映画全体のトーンダウンにも繋がってしまった感は否めなかったなと。
しかし可愛らしい印象があったフリーダ・ピントも、しばらく見ない間に随分とヤサグレ女が似合う風貌に変わってしまいましたね・・・。

で、もう一人のお目当てミッキー・ロークの出番は最後の10分くらい、まあゲーム創始者の伝説の男だけにさすがの存在感ではありましたが、いかんせん出番が少ないし、主人公とのガンファイトの結果も、まさかの・・・。
一応鳥がヒントなのかな?最初は何だこのラストはとムカついたのですが、考えてみると味があると言えなくもないような、何とも言えないラストシーンだった印象です。
まあ全体的に無駄に深みがあるように作ろうとした分、後半はかなり微妙に感じましたが、ガンファイトシーンだけは男臭くてまずまずの見応えでした。

スペランカー