マジカル・ガールのレビュー・感想・評価
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ブラックユーモア?スリラーというか黒沢清っぽい
知らない日本人アイドルソング(80年代っぽい)のオープニング。結局それが効いてくることもなく。
少女アリシアも出てきただけという。
バルバラのデコの傷がどんどん大きくなっていくのが怖い。
これがスペインなの?
途中まではひきこまれたが、後半すべての答えがわかると思ってみていたが、最後までよくわからないことが多くてモヤモヤした。
想像してください系の映画だ!
おちのやつ、やりたかっただけかも(笑)
物事の本質
白血病の少女の話というと、日本ではお涙頂戴を想像するだろうが、決してそんな透明感のある話ではない。
少女の願いがどんどん置き去りにされて、大人達の依存関係とその下にある暗い色情が浮き彫りになる。物事の本質はシンプルなのに、年を取るとこんがらがるものだ。
画で見るより想像させる奥行のある映画。
長山洋子の『春はSARASARA』の入るタイミングが秀逸であった。
最後まで少女の嬉しそうな顔が見れなくて悲しかった。
2016年の一番
下知識の無いまま観ました。
途中で「あ、これはアドモドバルの映画だったのか」と思い込んでしまいました。
アドモドバルの90年前後の作品にテイストが似てるもので。
色合いは違いますが。
カルロス・ベルムト監督の初作品とか。
エンディングのショットにしびれました。
次作も楽しみです。
タイトルに強振される
タイトルに騙されて、
ファンタジーかと思って観てたら
強烈なノワールでした
最後まで 行方が分からず
こっちだ!と向き先が激しくスイングされる
タイトルの「マジカルガール」は 的確に本作の主題を表現してる
アリシアの願望を背景にして観るゆえ、
誰にとってのマジカルガールか?は
読みない構成になってて、お見事!と唸った
黒蜥蜴の部屋
いいね~ 鬱展開!!
これだからスペイン映画はやめられません (´∀`*)
完璧なフィルム・ノワールです。
大人のファムファタールと子供のファムファタールがWでお得(笑)
愛しているが故の行動が、どんどん転がり落ちていく様は、観ていて大変辛いですが、
そこには紛れもない愛があるので。。゚(゚´ω`゚)゚。
中でも一番の見所は、“描かないところ”
もう、私の中のヤバめの妄想が全開ですよ~(≧∇≦)=3
先生と生徒との関係で、自分の中のインモラル度を試され
黒蜥蜴の部屋で、自分の中のエログロ度を試される映画です。( ̄∀ ̄)
何これ?私の為の映画なの? と思う程、趣味がドンピシャ。
魔女っ子アニメで育った世代なので、監督の日本文化の造詣の深さには感服いたしました。
黒蜥蜴の部屋なんて、江戸川乱歩 好きにはたまりませんが、スペインでは伝わらないのでは??
ってか、日本でも若い世代にも伝わらないか ^_^;
私の子供の頃は、小学校の図書室にポプラ社の全集があって、順番待ちして読んだものです。
もちろん子供向けですが、確か死体の花嫁の話とかもあったような。。。
すごい時代ですよね。σ(^_^;)
でも、江戸川乱歩を読んだことがない人でも、この映画の黒蜥蜴の部屋から
美しい妖しさを感じていただけると思います!
監督の素晴らしい手腕を、ぜひともご堪能いただきたい。
『ブランカニエベス』のパブロ・ベルヘル監督のサイレントの腕前も素晴らしかったですが、こんな監督がゴロゴロいるなんて
スペイン映画から目が離せません!
難しかった。最初の2+2=4の完全な真実は変わらないという意味が読...
難しかった。最初の2+2=4の完全な真実は変わらないという意味が読み取れなかった。マジカルガールというタイトルの意味も
マジカルノワール
これは凄い!難病ものからサスペンスからノワールへと物語が捻る捻る!白血病の少女アリシアと精神を病んだ人妻バルバラの2人がファム・ファタールだったのだ!随所のコミカルなシーンも相まって笑っちゃうほどアクロバティックな展開が楽しい!とてもマジカルな作品だな
映画の評論とか感想でたまにある「描かないことによって想像が喚起されてより怖い」みたいな言説が嫌いなんやけど…本作は違うんよな。まさに描かないことでより怖くなっていると思う。その違いは何なのか…俺にはわかりません!
タイトル、わざとだね
タイトルに騙されて入った人、ざまあみろって感じ。裏切られた!と言って評価を低くするなんてバカだね。
タイトルに反して気持ちの悪い鬱々展開で最高。娘がかわいらしく、マジカルガールっぷりも抱きしめたくなるほどキュートなだけに、この鬱展開が引き立ってたまらない。
謎は絶えない
掴みがいい。引き込まれる。しかし、あらぬ展開となる。もはや別に見たいものを見ているわけではないが、最後まで覗きみたい所も気持ちもある。話は終わる。しかし、謎も残って余韻も残る。でも浸りたいネタでもない。頭から追い払いたいが、そうもいかない。なんだ、その生傷の多さは?
フライヤーに騙されるな!正直カオス!
日本のアニメに憧れる少女と家族の話からサスペンスって「どんな設定だよ!」と思った。
映画を観た後も言える。「どんな設定だよ!」
正直カオス。
もし、仮に、自分がこの映画の世界の中に第三者として登場するなら「いやいや。え?おい!何だよそれ。」ってなる確実に。
映画と割り切ってもカオス。
でもこの絶対的に魅せられる感。突っ込みたいのに突っ込めない感じ。お手上げです。
ザックリ言おうとしてもザックリ言えない。
取りあえず「おいスペイン、やべぇな。」とだけ言える。
とにかく日本の文化がちょくちょく(ほんのちょっと)登場するので観て損はない。
ただ得もしない。
--ネタバレ--
寿命わずかな日本アニメヲタの娘の為にコスプレグッズをそろえようとするもお金のない父は、出逢った既婚女と一発かまし、それを脅しのネタに金をせびる。
女は金がないため、体を売る。単なる売るじゃない。この辺はもう闇。
ラストシーンとか、「ちょっと、ふつうそういう展開じゃないでしょ!」と言いたくなるほどあっけない。吹く。
でもこれがリアルなのかもしれないと感じざるを得ない展開。
魔法は使われない
ポスターなどのイメージとは掛け離れていて物語はダークに物静かに進んで行く。
純粋無垢な難病の少女の望みを叶えた裏では残酷な世界が広がってと、驚きはあるが少女の父親が最低過ぎてインパクトが大。
何が起こっていたのか?
とにかく最悪な何かが行われたのは想像出来るが映像では観せない。
勝手にイメージを付けていたが意外性がタップリな感じでした。
処女と魔女
余命僅かな少女アリシアは処女の象徴、バルバラは魔女の象徴に思えました。
処女にしろ魔女にしろ、どちらにしても男性が作りだしたファンタジーです。
たかがファンタジーされどファンタジーなんですが、自分達の作り出したファンタジーに振り回されて自らの身を滅ぼす男達がお気の毒様的なストーリーが、アルモドバルの賞賛を買ったのかもしれませんね。
フィルムも陰陽の落差激しいスペイン映画らしくて、良かったです。
サーラサラ・・・ 日本アニメをフューチャーしてるようでしてない、スペインからの刺客。
長山洋子の昭和歌謡な曲が妙にインパクトを残すファムファタール作品でした。観た後、何だか苦しくなる事間違いなしです。重いよ!!
もう本当にボタンの掛け違いというか、少女の純粋な願いから皆さん不幸へ不幸へ一直線。バルバラの犠牲でアリシアの夢は叶えられたにせよ、あのエンドはヒドイ!!もう、なんで皆そんなに盲目なの!!代替え案いくらでも可能でしょ!?
クロトカゲの部屋は何だったんだろう・・・とか、パズルの1ピースをルイスが見付けた場所って・・・とか考え始めるとゾワゾワして気持ち悪いです。意図的にでしょうけど答えをハッキリ示してくれないんで気持ち悪さだけ残ります。
ってか魔法のステッキ、日本円にして230万ってどんなやねん!!車より高いオモチャってありえへんわ。
かなりの鬱エンドなんで元気がない時に観るのは要注意です。
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