劇場公開日 2016年1月23日

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「ゾンダーコマント」サウルの息子 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ゾンダーコマント

2021年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 序盤のグロテスクな解剖室のシーンが印象的。しかも執刀している医者もユダヤ人だというショッキングな事実。そして、数か月すれば自分たちも殺されるんだと自覚している虚しさ。服の背中には大きな×印も虚しくさせる。正確にはPOVではないが、ハンディカメラは絶えずサウルの背中、顔を中心に撮り続ける。

 死を覚悟しているユダヤ人の中で、サウルはまともな葬儀をあげることに生きがいを見つけたようだ。ラビを探すこと、カディッシュを唄うことしか頭になくなった感じ。?ゾンダーコマンドとしての立場を利用すればいつでも逃げ出せそうな雰囲気なのに、そうはしない。独特な撮影法によって臨場感はたっぷりだ。結局はレジスタンスと合流できたのか?最後には一人の男の子にPOVが移り、ナチスの小隊がかけつけるという意味深なラストだった。

kossy
きりんさんのコメント
2021年10月11日

あの森の中の少年は一体なんだったのでしょうね・・
死んだ“サウルの息子”の幻影だったのか、脱走したサウルたちをナチに通報したドイツ人少年だったのか。
サウルは満足そうに微笑んで少年を見ていたし。

限界状況で映画を観ていた僕も、なんだかあの最後は異常な心理状態で朦朧としていました。

きりん