映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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現実に苦痛に喘ぐ人の存在が感じられない絵空事
この映画に感動したり、好意的に評価する人間は、現実を何もしらないと断言できる。
人間として未熟か、そうでなくとも取材や体験に基づいた本を読むなり、いじめや障害のある人の体験を聞くなどして、現実を知ろうとする努力さえしない怠け者か。
それを開き直って、こんな嘘ばかりの低俗な映画を見て、現実を知ったような気になるバ○ものか。
ひたすらかなしい。
この映画が感動的でかなしいのではなくて、この映画を作った人間の頭の悪さや無理解さ、さらにこの映画を見て喜んでいる人間の愚かさに。
聲の形が心の聲に…。
今年、最初の映画鑑賞。前々から観たいと思っていた作品。「君の名は」がエンタメ作品なら、こちらはグッと思春期の心にスポットを当てたヒューマンドラマ。
心の聲が形となって、それぞれの登場人物の痛みとなって、すれ違っていく。と同時に温かさを運ぶ。
年をとって考えれば、そんな事と思える事もこの時期には、あまりにも大きなシコリとなって、トラウマに…。
主人公は、そんな苦しみと向き合い方を、もがき、模索する。現在、イジメや学級崩壊をしている今の子供達が観て欲しい作品。
但し、学校や先生を安易に悪く描くのはやめて‼︎今の殆どな先生や学校は一生懸命、子供のために取り組んでいる。それでも、こうした事はいつの時代も起こるんだってこと。
上手くカットして作品全体のバランスを整えている
原作が傑作すぎてあまり期待してませんでしたが、見事な出来でした。
表情や風景があれほどまでに仕上げられてるとは思わず、気がつけば観入っていました。
尺の都合との闘いが随所に感じられました。
いじめに関するところは原作よりソフトに(あれでもソフトなんですよ!)表現することで、作品全体のバランスは取れていたように感じます。
事が起きるまで、起きてからの微妙な描写は、原作では完璧に表現できていましたが、映画では所々やむを得ず短縮されてました。葬式のシーンとかは、全部入れるか全部入れないかにしてしまった方が良かったかも。
そこを差し引いても、初見でも十分理解できる仕上がりになっています。
やられた!お見事! 最初は単なるイジメの話かと思って萎えた(それに...
やられた!お見事!
最初は単なるイジメの話かと思って萎えた(それにしてもあの小学校は最低やな)
でもそうじゃなかった。人と繋がることの難しさ。そう、誰もが感じる人生のテーマについて考えさせられた。安易に死のうとするのはいただけないが、それも青春か。
登場する女の子たちが誰も皆かわいすぎる。皆さんのお好みはどの子?おっとお母さんたちもありです。
とても人生のテーマについて考えた者の感想とは思えませんね。ごめんなさい、悪しからず(笑)
暗い…暗いぞ~
キャラクターは、めっちゃ可愛かったり、背景とかは凄く綺麗で、映像はめちゃめちゃ良かったけど、とにかく内容が暗い…
主人公はめちゃめちゃネガティブで、暗いやつ。
学生時代の自分を見てるようだ…
それでもひとつの親切から仲間と呼べる人が増えていく…
今いじめられてる人、はたまたいじめてる人には、心に響くコトもあると思うけど、俺の心には響かなかった…
とりあえず、小学校の時の担任が、なかなか恐い(^_^;)
結弦の一言から
それぞれのキャラがたってて、上手く絡まり合ってて、すごく観やすかった。私的に結弦と石田姉が好き。結弦のあの一言で彼女がその写真を撮る意味が分かって涙腺崩壊しました。石田姉のミステリアスさといったらなんの!旦那登場してから更に石田姉すげぇ思った。笑
意思疎通の手段
口語、文語、表情、身振り手振り、接触…。
その全てを駆使できる人。
幾つかの手段に限られる人。
一部の手段は苦手な人。
話したくても上手く話せない、聴こえない硝子。
周りからの信号を受信しないよう情報を遮断している高校生の将也。
学校は幾つになっても楽な場所ではなかったなぁと振り返ると、ほとんどの子供は幼い頃から、高密度な人間模様の世界に放り込まれる訳で、自分の意思をどう表現するか、相手の意思をどう汲み取るか、結構過酷なトレーニングの繰り返しだと思いました。
大人になっても誤解を生まないよう神経すり減らしますね。
石田家も西宮家も、お父さんの姿が見当たりませんでした。
原作に深い事情が記されているようですが。
現実においては、家庭内不和や虐待によるストレスの反動でいじめに走る子供もいるので、意思疎通の障害だけが原因とは限らないのかと。とにかく劇中の先生達のやり方はかなりマズイ。
川井さん系は、強者も足元からひっくり返せるタイプで一番恐ろしい(^_^;)。上手く立ち回って難を逃れて生きてこれたから、自分は善人だと心酔しているし大人になっても変わらない人が多い。だからと言って川井さんが酷い目に遭えば良いという話でもない。周りの嗅覚が研ぎ澄まされてくると、段々みんなこういう人には近寄らなくなる。
辛いけれど、痛みを経験して知ること、挫折感を味わうこと、自己の罪悪感に苛まれること、償うことは、より良い人間になるために必要なこと…。
顔にバッテンを付ける表現が良かったです。
石田ママの寛大さとブロッコリーみたいな永束君がナイスでした。西宮ママはいくらなんでも暴力が…。
登場人物がみんな同じ顔に見えるなんてこともなく、分かりやすかったです。ただ、随分小柄に描かれている結絃の年齢が、最後の方まで想像がつきませんでした。
漢字の苦手な自分は何故か聲をずっと蟹と読んでいました…。そんな失礼は許されないほど、人物描写が秀逸で非常によく出来た作品でした。
「君に 生きるのを手伝ってほしい」
2023/11/18:再見【Netflix】
言わずと知れた京アニの傑作。しかし何度見ても辛い作品である。傑作であることと共感できると言うことは別物である。やはりこの繊細にして複雑なストーリー展開は叙情的でアニメ表現としてはかなり高度であるが、残念ながら今回も馴染めなかった。
泣いた。泣くトラップがいくつかあり、引っ掛かった。 強いて言うなら...
泣いた。泣くトラップがいくつかあり、引っ掛かった。
強いて言うなら、石田の中学〜高校の間の気持ちの変化(西宮さんに対する考え方の変化など)がもう少し見たかった。
『罪悪感』
★なぜここまでの罪悪感
原作は知らないが..父親はいない母親はいそがしい.満たされない心.不満足があるなら理解できるかもしれない。
信頼できるものがなく.自己肯定力が弱く.他人の評価がすべてだったのかもしれない。だから他人からソッポむかれたとき.すごい孤独を感じたのだろう。
将也も硝子も..
似た者同士なのかもしれない
聲の形
ちょっと泣いた。
主人公は陰キャラ且つ陽キャラ。ゆえに誰もが共感しえる物語なのかなって思った。
ショーコ可愛い。みんながみんなが過去に後悔しつつも今を生きてるんだなって感じた。
今後の主人公がどう生きてくかを観たいな。
生きるのって難しい。 2回目。1回目より泣いた気がする。なんやかん...
生きるのって難しい。
2回目。1回目より泣いた気がする。なんやかんや、全員きちんと人と向き合っていて、そういう風に生きてない人には、響くんだと思う。
鬱映画 だが全ての方に観て欲しい。
Eテレで放送されていたのを鑑賞。
下準備、予備知識なしの何となしに観ていましたが激しく心を揺さぶられました。
誰もが何かしらの形で関わるであろう被害者と加害者。
思い通りの展開と殻に閉じこもる主人公。
観ていて辛い。どんな形でも涙が溢れる。
手放しでお薦めする物ではないけれど、全ての方々に観て欲しい。そして感じてほしいです。
自分の力で変えていくしか方法は無い。
Eテレでの放送を鑑賞。
原作は未読です。
主人公は、肉体的にも精神的にも微妙な時期に起きた一連の出来事から人間不信に…。因果応報であり、自分の蒔いた種の結果であると肯定しながら、他者との関わりを絶ってしまいました。自殺寸前まで来てしまいますが、ひょんなことから彼の日常に変化が訪れ、物語は加速し始めました…
想いの解釈や斟酌をしながら人間関係という大海原を進んでいかなくてはいけない社会において、不器用故にもがきながら悶えながら生きていくことの、なんと危うげなことか…
他者との関わりを絶つことは不可能だし、周囲の変化を望まなくても否応無しに状況は刻一刻と変化します。しかし、自分の中の大本は、勝手には変わってくれないな、と…
根本を変えるなら、そのことをちゃんと伝えなければ始まらない。そして、自ら動くこと。待っているだけではだめで、自分自身の力で変えていくしか方法は無いと思いました。
硝子のような社会的弱者との関係は、なんらかの波乱を呼んでしまうだろうことは避けられない。デリケートな問題ですし、世間的にも構えてしまうことだろうと思います。
ろう者を取り巻く現状(これが全てだとは思いませんが)を映し出すことで、家族がどのような想いで暮らしているのかと云う面にまで踏み込んでいて、考えさせられました。
理解出来ないことへの苦しみがもたらす悲劇を乗り越えるためには、そのことに寄り添い、考えながら行動していくしかないのではないかな、と思いました。
※以降の鑑賞記録
2020/07/31:金曜ロードSHOW!
※修正(2022/12/22)
最終的には良かった。 でも皆理解力良すぎ。 こんなに綺麗にまとまり...
最終的には良かった。
でも皆理解力良すぎ。
こんなに綺麗にまとまりはしない。
あとこんな簡単にいじめっ子が性格変わらない。
最終的には面白かったけどね。
この原作者と監督の他の作品も観てみようかなという気になった。
2020/08/03、2度目
やっぱりうまく行き過ぎに感じる。
今回感じたのはウエノ。
彼女は学校では確実にカースト上位。
そんな子がこんな地味な連中とは絶対つるまない。
すでにグループができているから。
下の連中は上の連中を気にするのかもしれないが、上は下を全く気にしない。
まぁそこまでリアリティを求めて見てる自分が間違ってるのは重々承知。
つまらなくはない。
想定を超えた話の展開
昨日8月25日にNHK-Eテレで、当該作品を放映していました。
2年前の2016年9月17日に公開された作品です。
多くの映画作品を観てきたのに、
なぜ、この作品を見落としてしまったのか。。。
2Dアニメですが、ストーリーが抜群でした。
原作は、2008年に第80回週刊少年マガジン新人漫画賞の入選を受賞
したものの、「聴覚障害者に対するいじめ」をテーマにしている事から
長い間「幻の作品」となっていました。
今では、全日本ろうあ連盟監修のもと道徳教材化されましたし、
単行本も映画が公開された時点で300万部を記録しました。
私の今までの人生は、「人を傷つけては去る」の連続でした。
ただただ、前を向いて生きてきたつもりでしたが、
なんか考えさせられる作品でした。
Michi
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