「ゾンブレックスという特効薬」デッドライジング ウォッチタワー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ゾンブレックスという特効薬

2022年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 リポーターのチェイス・カーター、女性カメラマンのジョーダンが、発症はしてないが過去に感染経験がある者を集めた目がドームに潜入し突撃取材を始める。隔離された人たちは、言わば政府に見捨てられた人たちだ。特効薬ゾンビレックスも効かない。接触や空気感染もするという情報があり、警官は市民にも銃を向ける。そして将軍によって48時間以内に隔離エリア内を空爆すると発表された。彼らは脱出できるのか?!

 チェイスは、娘ケイシーがゾンビ化したマギー、インタビューを受けた美人クリスタルとともにドームから逃げて、質屋に立てこもった。そんな脱出劇の最中に火事場泥棒のごとく、体格のよいアウトローたちも集まってくる。ゲーム原作だけあって、やっぱりゾンビからの逃亡劇が中心となるが、かなり社会派要素満載にしてあり、現在のコロナ禍にも通ずる政府や軍の謀略も見え隠れする。

 何度もブレイキングニュースが挿入されるが、ゲストはかつてゾンビパンデミック取材を敢行したフランク・ウエスト。彼は単なる売名行為で行ったジャーナリストだっとわかるのが面白い。

 特効薬に不良品を混ぜておくだとか、備蓄が豊富にあるのに隠していただとか、極めつけは陽性反応が出た者に対して薬と一緒にマイクロチップを埋め込むという恐怖。陽性者は常に監視されているのだ・・・これがウォッチタワー・プロジェクト。

 スリリングな展開は前半だけだし、途中からはそれほど煽ってこなくて、アウトローのバカさ加減ばかりが目立つ。エンタメと社会派のブレが気になってしまうくらいグダグダしてた。どちらかというと、「ウォーキングデッド」のようなドラマに向いているのかもしれません。

kossy