「今日も低俗と傲慢をお届けするワイドショーの時間です」グッドモーニングショー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

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グッドモーニングショー

劇場公開日 2016年10月8日
全122件中、6件目を表示
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今日も低俗と傲慢をお届けするワイドショーの時間です

君塚良一が描く、ワイドショーの世界。
『踊る大捜査線』『誰も守ってくれない』で知られざる警察の世界をリアルに描き、今度はワイドショーの世界を興味深く描くのかと思ったら、まさかのコメディ…!?

朝のワイドショーのベテランキャスター、澄田。
その日は朝から面倒が。まだ学生の息子がデキ婚すると言い出したり、同番組の女性キャスターが関係をバラそうとしたり、番組の打ち切りが宣告されたり…。
さらに、カフェで立て籠り事件が発生。犯人の要求は、澄田の現場からの中継…!

朝の生放送が始まる前の大忙殺風景。
コメディもお手の物の中井貴一の安定演技。
現場に立てなくなった澄田のある理由。
徐々に判明していく犯人の素性、動機…。

ワイドショーと報道部のぎくしゃく。
視聴率ファースト。
TV局の裏事情。
風刺もチクリ。
テンポも良く、手際よく、面白く作られている。

…だけど、目から鱗のような優れた作品には思えなかった。
何だか作り手側と見る側の感覚のズレも感じたし、TV局の傲慢が見え隠れした。

まず、娯楽作としては面白いが、コメディにしたいのか、サスペンスにしたいのか、ドラマにしたいのか、よくあるどっち付かず。
コメディにしては弾けず、サスペンスは盛り上がらず、ドラマなら軽い。
滑稽という言葉が一番しっくり来る。
犯人の動機も拍子抜け。これで視聴者の声を代弁してるならちゃんちゃら可笑しい。

何より感じてしまったのは、ワイドショー擁護臭。
劇中の立て籠り事件もそうだが、本当に伝えなければいけないニュースより、芸能ゴシップやスポーツやグルメや占い優先。
それら低俗を恥じりながらも、視聴者が見たいものを見せると、一見視聴者側に寄り添ってるようにも思えるが、その実は視聴率の為の媚び媚び。
まるでTV局から作り手側に、ワイドショーのイメージアップする映画を作ってくれと頼まれ、作った映画のように思えて仕方なかった。
また、ラストのある視聴者投票の結果。
人一人の命という意味ではハッピーエンドかもしれないけど、あれは明らかにTV局の歪曲…。

そういった実態。
傲慢な作り手側とワガママな見る側。
低俗なものを作るTV局と、ブーブー言いながら低俗を見る視聴者。
ワイドショー、低俗、万歳!
もしこれ、ブラック・コメディとして作ったのなら、見事。
真面目に作ったのなら、凡作。

本作はフジテレビムービー。
それとも、何かとやらかし、お騒がせしている同局を表していたり…?

近大
さん / 2018年6月2日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  笑える 楽しい 単純
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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