「その日は命を預かり責任を持つ日だと心得よ」犬に名前をつける日 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)

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犬に名前をつける日

劇場公開日 2015年10月31日
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その日は命を預かり責任を持つ日だと心得よ

犬と人間の関係を、動物愛護センターや犬猫の保護団体を通じて描いたドキュメンタリー。
登場するのは、動物愛護センターで殺処分直前の犬を引き取って新しい飼い主を探す保護団体や、東日本大震災後の福島原発の立入禁止区域に残された犬猫を保護する団体など。
取材する監督の役を小林聡美が演じていて、通常のドキュメンタリーと少々異なっている。

愛犬を重病で亡くしたテレビディレクターの久野かなみ(小林聡美)。
悲しみと折り合いをどのようにつけようか悩んでいたところ、ドキュメンタリー映画の大先輩・渋谷昶子監督に励まされ、犬の命をテーマにしたドキュメンタリー映画を撮り始めるにした・・・ということで、先に述べたような動物愛護団体に寄り添い、4年近くに渡って取材を続けた映像が綴られる。

それにしても、登場する動物愛護団体のひとびとの活動には頭が下がる。
少しでも、殺処分されないように、命あるものを尊重している。

一方で、ペットの犬猫は経済動物と割り切って、非人道的に産ませるブリーダーもいるし、まさに「愛玩」動物としてモノとしてみていない飼い主もいる。

実家にいたときには猫を飼い、その飼い猫は20年以上生き、老衰で死んだのでの、まぁ、うちの猫はそれなりに幸せだったのだろう。
それ以来、ペットは飼っていないし、飼うほどの心構えも出来ていない。
なので、ペットショップのウィンドウに並んでいる犬や猫をみて、可愛いなぁと思うのが精々なのだけれど、もしかするとそれすらも悪徳ブリーダーを増長する一端を担っているのかもしれないと思うと、ちょっとゾっとした。

小林聡美をもってきてドキュドラマのようなつくりをしているが、これは成功している。
非道に扱われる犬や猫の様子をみて心底悲しんでいる彼女を通じて、その哀しみが(通常のドキュメンタリー映画で見ず知らずの監督などが感じる以上に)増幅されて、観客のもとに届いている。
増幅さらた共感力とでもいうのだろうか、非道な現場に対する憤りも大きくなった。

タイトルの『犬に名前をつける日』とは、犬に名前をつけて飼い始めるときは、命を預かり責任を持つ日だと心得よ、という意味である。
肝に銘じておきたい。

りゃんひさ
さん / 2015年11月11日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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