劇場公開日 2016年11月5日

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「農林水産物に詳しい永島敏行」種まく旅人 夢のつぎ木 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0農林水産物に詳しい永島敏行

2021年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 3作通じて同じ登場人物は農林水産省次官である太田(永島敏行)だけ。今回も部下を育てるためなのか、赤磐市の桃が素晴らしいということでレポート提出を求めてくる。

 片岡彩音(高梨)は市役所の職員ではあるが、いつもゆるキャラの桃ちゃんを身にまとって愛嬌を振りまく。実家は兄が死んだことによって桃の栽培を余儀なくされ、早朝から大活躍。女優になる夢も半ばで諦めているような雰囲気だが、兄の夢だった“赤磐の夢”を新品種登録しなければならない義務感でいっぱいなのだ。

 彩音の姉は料理人で桃の酒を提供したりしていて、死んだ兄は天文学者になるという夢も持っていた。そして妹はバレーボール選手になるという夢も・・・農家とはかなりかけ離れた夢をそれぞれ持つ兄妹だった。

 物語的にはかなり平坦、起伏が多くないのだが、結局は農水省からの登録拒絶により挫折するのだが、木村の働きかけにより地域の人たちも手伝うようになって、前向きに桃づくりを続けるという結末。なんだかほんわかした雰囲気だが、実は結構ハードな毎日を送っていることが表に出ていないだけ。

kossy