劇場公開日 2016年4月1日

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「女は常にしたたかな夢の案内人である」蜜のあわれ 全竜(3代目)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0女は常にしたたかな夢の案内人である

2016年10月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

萌える

午後11時の映画祭

昭和の文豪・室生犀星が晩年に発表したシュールレアリズムの代表作を鬼才・石井岳龍が今まさに旬の女優・二階堂ふみと濃厚に組んだら、何とも不思議な世界ができ上がった。

新作を執筆中の大御所作家・室生犀星先生(大杉漣)の書斎で、溺愛される金魚の化身・アカコ(二階堂ふみ)との摩訶不思議な同棲生活を、彼女が羽織る真紅のワンピースの如く鮮やかに、かつ妖艶に染めていく。

全裸で愛をはぐくむ夜も、金魚の尾びれをモチーフにした紅のドレスは先生を甘く覆い、花びらの様に華麗であり、恥唇の襞の様に濃密なる官能を幻想的に誘っている。

其の危うい宵の瞬きは、天真爛漫に跳ねる少女と、色気で挑発する大人の女の両面を魅せる二階堂ふみだからこそ、表現可能であり、心身ともに脂が乗っている勢いを、千疋屋の最高級桃と劣らぬお尻の瑞々しさに酔いながら想った。

特に、先生が浮気相手の女性の宅に隠れて通い詰めているのに嫉妬し、彼女の金魚鉢に忍び込むエピソードは、今作の夢の色合いを象徴しており、実に可愛らしい。

しかし、平和な日々は、かつて、先生が愛し、亡くなった女が幽霊となってつきまとうと、現世と幻想のバランスが狂いだす。

ゴーストを演じたのは、真木よう子。

斬れ味鋭い存在感は其のままに、尾行しても直ぐにバレる愛嬌も兼ね備えており、二階堂ふみとはまた異なる不思議なドアをこじ開け、歪んだ快感へ案内しているのは、ヘンタイとして感慨深かった。

男は常に愚かで、女はしたたかな生き物である事実を今作で改めて実感した翌日、コンビニに寄ると、二階堂ふみがバニーガールに扮して、《プレーボーイ》の表紙を刺激的に飾っていて、驚き、絶句したまま、またも彼女のキュートなお尻に観入っている自分がいる。

時に金魚に、時にウサギに変身して、男を誘惑する色気の幅広さに、《恐るべし、二階堂ふみ》と、唸ったのは、云うまでもない。

では、最後に短歌を一首

『夢まるく 抱いて紅 染める宵 裂け(咲け)て水面の 炎ぞ甘く』
by全竜

そして、恒例の《スッポンポンデータ》で候

《制限区分》


《全編》
105分

《お楽しみ時間》
約4分(ランジェリー・セミヌードも含む)

《お楽しみ時間所有率》
3.8%

《乳首の披露》
なし

《陰毛の披露》
なし

《ベッドシーン》
あり

《プロポーション》
★★★★☆

《芸術度》
★★★★★

《物語性》
★★★★☆

《エンターテイメント性》
★★★☆☆

《興奮度》
★★★★☆

《オススメ度》
★★★★☆

《総合》
★24

全竜(3代目)