劇場公開日 2016年6月25日

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「文芸的なストーカー映画。」二重生活 やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5文芸的なストーカー映画。

2021年7月19日
PCから投稿

小池真理子原作。

大学の論文で「ストーカー」を題材にする学生、という突拍子もない展開ながら、陰鬱でじっとりした空気感、また美しいBGMは大変好み。「アンダーユアベッド」をなぜか思い出してしまっていた。

嫌々ながら、見ず知らずの人をストーカーすることにはまってしまい、壊れていくというのは良い。
めちゃくちゃ表現が文芸的。ラスト含めて、いかにも裏がありそう、内容が深そうにみせる演出ではあるが、やはり総じてみると、教授と学生が突拍子もなくて、そこのところは冷静になってしまう。

最高の雰囲気を纏った凡作といったところかもしれない。個人的には好きな映画でしたが。

門脇麦もこんな過激な作品が初主演作なんだなと。さすが演技派の彼女だと改めて感心しました。

やべっち