劇場公開日 2015年10月17日

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「『VSもの』ってジャンルがあるの?」サイボーグ009VSデビルマン いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0『VSもの』ってジャンルがあるの?

2015年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

二週間限定公開だからか、もうすぐ終了にも拘らず、ソコソコの客数が・・・

どういった経緯でこういうヒーローを掛け合わす作品ができるのか、もしかしたらその経緯をストーリーにすれば面白いかもしれないなんて、穿った見方だな。

作者もテイストも世界観も距離がある二大ヒーローが、東映漫画祭りよろしく、スクリーン狭しと活躍するという内容。
それぞれの世界観を上手くミクスチャしつつ、共通の敵を出現させることによって『昨日の敵は今日の友』になっていくシークエンス。
いわゆる『VSもの』の流れの王道ストーリーなのだろう。確かにヒーロー同士が戦えばどちらかが倒されなければならないから、それはあまりにもディスリ過ぎになってしまう。
まぁ、自分的にはそれもありなのだが、熱狂的なファンもいるだろうしね。
片や科学技術の粋に位置する009、そしてその科学では割り切れない宗教に基づいた想像の産物であるデビルマン。両方に共通することは、元々人間であったが、因果の成れの果てに『ならざる者』に成り、その苦悩を抱えながら、悪から人間を守る使命を自らに課す強烈な意志。
まぁ、実はそれ以上でもそれ以下でもないところが、この映画なのである。
もう少し、難しい話にしても良かったのではないのかと思うのは、おじさんだからか・・
でも、客もオジサン多かったけどねw

DVD化を意識して、三話区切り作のような形になっていて、個々の作毎にエンド曲とオープニング曲が流れるのには閉口した。興醒めというか・・・

正直、誰をターゲットにしたかった作品なのだろうか、尋ねてみたい内容であった。

いぱねま