劇場公開日 2016年5月7日

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「【重厚で複雑に絡み合う人間関係。警務部と刑事部の確執も描きながらたった7日間の昭和64年に起きた少女誘拐殺人を描いた序章。】」64 ロクヨン 前編 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【重厚で複雑に絡み合う人間関係。警務部と刑事部の確執も描きながらたった7日間の昭和64年に起きた少女誘拐殺人を描いた序章。】

2019年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

 2019年現在、邦画で前編/後編で公開される映画は激減しているが、(理由は多々あり)今作は前編、後編とも大変面白く鑑賞した作品。

 横山秀夫のデビュー作「影の季節」”D県警シリーズ”の三作目で”警察小説の白眉”(個人感想)をベースに映画化された作品。

 警務部内での人間関係(お役所の人事も企業と同じく泥臭く描かれる)の中で、警務部秘書部広報室広報官、三上義信を演じる佐藤浩一の部下に対する事件発生後の接し方及び、圧巻だったのは記者クラブに対しての毅然とした態度である。
 記者クラブを仕切る東洋新聞キャップ秋川(瑛太)とのやりとりなどは見応え充分である。

 そして、誘拐事件被害者、永瀬正敏演じる雨宮芳男との遣り取り。粘り強い三上の姿。そして、三上自身が抱える家族の問題。(娘:三上あゆみを演じる芳根京子 殆ど顔が分からず・・。)

 地方記者と中央新聞記者との格差、遣り取りなども含め、後編に期待が高まった一作。

<2016年5月9日 劇場にて鑑賞>

NOBU
Bacchusさんのコメント
2021年9月11日

昨年公開されたアンダードッグは前後編もので面白かったです!

Bacchus