劇場公開日 2015年5月23日

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「逞しく育つAI」チャッピー クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5逞しく育つAI

2019年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

この監督の過去作「第9地区」にもあった描写で、
『みんなちがってみんないい』的な所が、南アフリカには響くのだろうか。

AIが出てくる映画ってホントに多くなったと感じるが、
これはAIの子育て話になっていて、
粗暴だったギャングがチャッピーという子どもに触れると、
母性に目覚めたり、チャッピーを守ろうという正義感に目覚めたりと、
子どもは環境によって育ち方も違ってくるが、
親も子供を持つことで人間性が溢れ出すという表現は、
AIを育てることで描くのは斬新。
時にその人間性が、独占的になってしまいがちになるメンド臭さは、
「her-世界で一つの彼女」を見ると分かり易い。

色々不問な点も多いが、
そーゆーメンドクサイ所をすっ飛ばすと、こーゆーツーカイな映画が出来上がる。
「意識の転送」やスカウト(ロボット警察)の組み立て方法、
ムース(スカウトのライバル機)の圧倒的破壊力とか、
説明してたら長くなっちゃう。

ウルヴァリンの悪役も良かったですよ。「皆殺しだぁ!」
まさかのラストでしたが、続編ありそう。

クリストフ