「爆笑必至の展開は正に「威風堂々」❗️」キングスマン たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
爆笑必至の展開は正に「威風堂々」❗️
新時代のスパイ映画『キングスマン』シリーズの第1作。
人類滅亡を阻止するため、悪の組織と対峙するスパイ組織「キングスマン」の活躍を描くスパイ・アクション。
監督/製作/脚本は『キック・アス』『X-MEN』シリーズのマシュー・ヴォーン。
キャスティングは超豪華。
主人公であるスパイ候補生エグジー役には、当時は無名の俳優だったタロン・エガートン。
彼を導く先輩スパイ、ハリー役に『マンマ・ミーア!』『英国王のスピーチ』の、オスカー俳優コリン・ファース,CBE。
悪の組織のボス、リッチモンド役に『スター・ウォーズ』シリーズや「MCU」のサミュエル・L・ジャクソン。
スパイ候補生をしごく鬼教官マーリン役には『キック・アス』でマシュー・ヴォーン監督とタッグを組んでいるマーク・ストロング。
「キングスマン」のリーダー、アーサー役に「ダークナイト・トリロジー」『インセプション』の、伝説的名優サー・マイケル・ケイン。
さらに、謎の組織に狙われる学者、アーノルド教授役として、『スター・ウォーズ』シリーズや『光る眼』のマーク・ハミルがカメオ出演している。
シリアスかつ真面目な近年のスパイ映画に対し、堂々とNOを突きつけた反骨精神溢れる作風。
往年の007の様な、ある意味バカバカしくも見えるド派手で単純なアクションが展開される。
ステレオタイプな英国紳士が、ビシッとスーツを着込んで戦う様はやはりカッコ良い。
特にコリン・ファースのメガネandスーツ姿は超セクシー❗️一発でファンになりました。
敵役のサミュエルも良い!
成り上がりのIT社長とアメリカ人を徹底的に馬鹿にした様なキャラクター造形に、イギリスらしさを感じました(笑)
面白いとはいえ、まぁ普通のアクション映画かなぁ、と思っていました。…途中までは。
差別主義者が集まる教会での殺戮シーンから、「なんかこの映画変だぞ?」と思い始め、クライマックスでの敵のアジトに乗り込んでからの展開でその疑念は現実のものとなります。
エルガー作曲の「威風堂々」に合わせて、金持ち連中の頭が爆ぜまくる!
そのビジュアルのあまりのバカバカしさには、不謹慎ながら大爆笑🤣
そこからはもうノンストップ!
ファンキーなダンスミュージックに合わせて世界中で大暴動!
ブレードランナーな美女との対決!
ゲロを吐きながら死んでいく悪のボス!
ポッと出の美女とのムフフなエンド!
とにかく、こんなにぶっ飛んだ映画はなかなかお目にかかれません。
サイコーにアホっぽくて、なおかつカッコ良いエンタメ映画の傑作!
惜しむらくはパグのJBの扱い方。あのワンちゃんでも何かしらのアクションが欲しかったですが…