劇場公開日 2015年5月23日

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「彼の死の追憶とともに」追憶と、踊りながら 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0彼の死の追憶とともに

2015年5月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

愛していた我が息子の死を悲しむ母、いつまでも一緒でいたかったと悲しむ彼の恋人である男。 お互い違う立場で亡くなった男への気持ちや孤独はどこまで近づけるのか。ラスト、 亡くなった彼の部屋で「彼の匂いがする。」と言いながら、お互い滂沱の涙。息子として 同性愛者の相手として、何にも繋がりがなかったような立場の母と恋人の彼、一つの壁を 乗り越えてお互いが交わることのないそれぞれがそれぞれの「追憶」を携えて生きていくことであろうと思えた。そんな人間の心の襞を上手く描いていると思った。言語と文化の違う二人の会話は、通訳を介さなければ通じないところが、非常に歯痒く感じた。

突貫小僧