劇場公開日 2015年12月12日

母と暮せばのレビュー・感想・評価

全168件中、81~100件目を表示

4.0よかった

2016年1月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

良くできた映画でした。涙します。やっぱり吉永小百合はいいですね。映画に品と重さの価値を付加します。最後の方「あなたと町子が反対であったら」と想いを吐露しますが、親の心情として良くわかります。多くの人に見てもらいたいですね。

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ふーさん

すばらしい映画です

2016年1月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

 母子の愛情がメインテーマではありますが、私は、なくなった青年の恋人との決別に涙しました。「紙屋悦子の青春」を思い出しました。
青年は、最初、彼女との別れを認めることができなかった、、、しかし、母は彼女の幸福の大切さを説得します。そして、青年は最後に叫びます。「原爆で亡くなった何万人の人々に代わって、町子(彼女の名)は、幸福になってほしい!!」と。
そして、願い通り、彼女は同僚の戦争帰りの好青年と婚約します。三年間、母に寄り添い続けてきた彼女に、結婚を勧めながらも、いざ、その報告を聞くと、喜びながらも、がっくり力を落とす母。
その母も、死の間際、「あなたと町子が反対であったら!」と思わず吐露します。息子にたしなめられ、我にかえる母。この母の心情はいかばかりであったか。
タイトルロールも感動的でした。
「私たちの変わりに、幸あれかし!」
言葉には出されませんでしたが、そのメッセージが心に伝わってきました。
新年最初に良い映画を観ることができました。彼らのメッセージをしっかり受け止め、今年はより一層、力強く生きていきたいと思います

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Setsuyo

5.0涙が止まらない

2016年1月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

79歳の母と父を連れて、観に行きました。母がこんなにも息子を愛してくれているのかと普遍的に連想すると、日付が変わっても映画を思い出すたび涙が止まりません。エンディングが、僕には切なすぎて、尚更泣けてしまいました。

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nativitas

3.0淡々としていて、後半は退屈してしまった。何を伝えたいのか感じること...

2016年1月5日
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淡々としていて、後半は退屈してしまった。何を伝えたいのか感じることが出来なかった。

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ゆう

4.5素晴らしい

2016年1月4日
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井上ひさし氏の『父と暮せば』が大好きで何度も劇場に足を運び観劇しました。舞台では何度かキャストが変わりその度に新たな感動をしたのを忘れられません。
そして、書き残してしまったナガサキ、山田氏がどう描くのか…。確かに父と暮せばの引用したような場面もあり、新たなドラマありで胸がいっぱいになった作品です。
ラストシーンはお見事!鈍感な私はオチに気付かづ、やられた〜〜っと思いました。
そういう意味では是非父と暮せばも観て頂けると新たな感動かもしれませんね。

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ぱんだ

泣けました(;o;)

2016年1月3日
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泣ける

笑える

単純

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かくちゃん

3.0黒木華 良かった。

2016年1月3日
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泣ける

悲しい

昔の山田洋次の作品はあまり良いと思った事が無かったけど、近年の「小さいおうち」とか今回の作品は結構好きです。
ただ所々感覚が古臭いのと、ラストちょっと宗教的な演出は気持ち悪かった。号泣ポイントは多かったです‼︎

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HIROKICHI

1.5旦那さんと長男は…?

2016年1月3日
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ゼロ

3.0号泣

2016年1月3日
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鑑賞方法:映画館

冒頭の母が息子を想って、食事の用意をするところから、涙が止まらず…

ファンタジーなのだけど、戦争の悲惨さを改めて考えさせられる、作品。

運命ではなく、人が止めようと思えば止められた出来事ー
戦争も原爆も

長崎の方も広島の方も、あの時を生きてきた方は、やはり特別な想いがあるのでしょう。
そういう想いを思いやれるようでありたいです。

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mina

3.0失った人、失った時間

2016年1月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

劇場で鑑賞してから、本作のHPを見てみました。
ああ、なるほど、と「微妙に納得」
井上ひさし氏には「父と暮せば」という作品があります。
宮沢りえさん主演で映画作品にもなりました。舞台は原爆が落とされた広島。ならば、二発目の原爆が落とされた長崎を舞台に、作品を作らねば……。
それが「原爆」という、人類史上類を見ない虐殺兵器を、作品のモチーフとして扱ってしまった作家の義務である、と井上氏は強く思ったことでしょう。未完のままで自分は死ねないのだ、広島を描いておいて、長崎に生きた人々を描かないことは、創作者として、けっして許されないのだ、という強い想いがあったのだと思います。
その井上氏の尊い遺志を引き継いだ形で、山田洋次監督自らオリジナル脚本を書き上げたようです。これは山田洋次監督としても、大変なチャレンジでしょう。
井上ひさし氏、お得意の戯曲形式。舞台劇を強く意識した体裁で、本作「母と暮せば」は制作されております。
映画を見慣れた方なら、お分かりになると思います。
本作の特徴は、なんといっても
「長セリフ」
に尽きると思います。
山田洋次監督は、日本映画界の巨匠です。映画の、ど素人である私が言うまでもなく、映画という芸術作品をどのように構築して行けばいいか? そんなイロハは、もう「映画職人として」体に染みついているはず。
たとえば「ここは観客の皆さん、泣いてくださいよ」と「わざとらしく」センチメンタルに演出する。そういうことはしない人だろうと思ってきました。
ところが本作では、あきらかに「セリフによって」「泣かせよう」という意図が見え見えの演技があるのです。もうそれが「臭いぐらい」分かっちゃうわけです。
もう一点、長セリフに関連して
「説明セリフ」
の多用が本作では特徴的です。
作品を見ていて、まさか「あの」山田洋次監督がこんな稚拙な手を使ってくるとは?! と当初僕は仰天しました。
普通、映画の主人公が、作中の相手や私たち観客に思い出などを語るとき、冒頭のセリフをきっかけにして、あとは映像として引き継ぎますよね。
たとえば「あのとき私は……」と主人公が語り始める。
そのあと回想シーンが始まる。
当時の風景。客船であろうが、鉄道の駅であろうが、映画ならなんでも登場させられる。
そこに生きた当時の人々の息づかい。その時代の衣装、服装。
その中でクローズアップされてゆく、劇中の登場人物。キャメラはそこに寄って行きます。さあ、どんなドラマが始まるのか……と、まあ、こういうのが典型的な回想シーンのやり方。
映画の魅力と、映画のもつ最大の説得力とは何か?
それは「時間と空間を切り取った”映像”を自由自在に編集できる」ことに尽きると思います。
どの時代の、どの背景の、どの人物の映像なのか、それを編集という映画特有のマジックにより、一瞬で時空間を飛び越えることができます。
しかし、驚くべきことに、本作において山田洋次監督は、その映画文法そのものを、かなぐり捨てることに挑戦したのだ、と私は解釈しました。
本作の主人公は吉永小百合さん演じる福原伸子。長崎の原爆で医大生の息子、浩二を亡くし、悲嘆にくれる毎日です。
そこに、ある日あの世から、息子の浩二の幻が現れます。許嫁の佐田町子(黒木華)は今も無事であること。そして、母、伸子は、日々の暮らしでの想いを、浩二の幻を相手に語ってゆくのです。
本作において山田洋次監督は、前作「小さいおうち」に引き続き、黒木華さんを抜擢しました。
僕は「小さいおうち」を劇場で鑑賞しました。黒木華さんの、昭和初期の古風で丁寧な言葉使い、イントネーションで話される「長セリフ」
これは実に魅力的でした。
彼女はこの作品で、第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を獲得します。
本作「母と暮せば」を構想するにあたり、山田洋次監督の頭の中には「黒木華」という女優の長セリフの気持ちよさ、佇まいのよさ、というのが大きな前提としてあったのではないか? と僕は推測するのです。
長セリフをやめて、従来通り、映像で語る手法をとるのは「安全策」です。
映画製作50年以上のキャリアを持つ山田洋次監督にとっては、実にたやすいことであったでしょう。
しかし、山田監督はあえて新たな冒険を試みています。
説明セリフでどれだけ映画作品が成立するか?
巨匠と呼ばれる映画監督が、未だに新しいことに挑み続ける、その姿勢こそ、本作の最大の見所なのかもしれません。
また、商売上手のちょっと怪しいおじさんを演じた、加藤健一氏の名演に拍手を送りたいと思います。
本作においては吉永小百合さん演じる福原伸子、また、黒木華さん演じる佐田町子の登場シーンにおいて、ほぼ回想シーンがないのです。全ての時間はもう、二度と過去に戻らないのです。
歴史上起こった事件、戦争は、もう引き返せない。時間は一方通行なのだ、という当たり前だけど、大切なことを思い知らされるのです。
現実とは残酷なものです。
将来の残酷な結果を見たくなければ、時代の流れ、時代の節目に、しっかり立ち止まって考える勇気を持っていたいものです。

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ユキト@アマミヤ

3.0淡々と

2016年1月2日
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鑑賞方法:映画館

2015年の締めに選んだ作品でした。ニノさん大活躍ですね。

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みうみう

4.0山田洋次監督の強い意志と優しさが詰まった作品でした

2016年1月2日
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泣ける

悲しい

怖い

ちょっと油断してました。
吉永小百合主演映画ですから、まあいつもの感じで展開されるのかなと、油断していたらいきなりビックリ!
この映画が山田洋次監督の反戦へのメッセージが凝縮された映画だったことを、すっかり忘れていましたよ。
しかし冒頭、長崎に原爆が投下されたシーンの演出は凄かった、変にCG満載で原爆のシーンを描くよりも、何十倍も恐怖を感じられて、物凄く効果的だったと思いました、犠牲者の方々は本当に苦しかったことでしょうねぇ・・・。

その後も戦争反対と声高には叫ばないものの、台詞の端々に反戦への強い意志が感じられて、思わず引き込まれてしまいましたし、共感することも多かったです。
防げた原爆投下、他の映画でも描かれていましたが、本当に悔やまれますね、日本政府(軍)の対応が・・・。
しかし私は無知なため知らなかったのですが、本来は長崎に落とそうと思った原爆ではなかったのですね、運命のいたずらでは済まされない残酷な現実が心に突き刺さりました。

と、堅い部分はわずかの時間だけで、大半は安定の吉永小百合ムービーだったのは、良いのか悪いのか、冒頭が冒頭だっただけに、やや拍子抜けした部分は多分にありましたね。
吉永小百合お母さんと二宮幽霊息子のやり取りが微笑ましすぎて、双方のファンなら萌えたでしょうが、さすがに見ていてちょっと気恥ずかしくなりましたよ・・・。

しかし生き残った者のやるせない思い、現世への未練を残しつつも生き残った者の幸せを願う犠牲者の思い、胸が締め付けられる思いで一杯になりました。
自分の気持ちを押し殺した建前と本音のせめぎあいがまた何とも・・・。
ラストシーンは賛否両論なようですが、あれは監督の優しさでしょう、現実だけでは辛すぎますから。
まあ台詞で説明しすぎな面は気になりましたが、黒木華や二宮和也の好演もあって、十分見応えのある作品に仕上がっていたと思いました。

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スペランカー

3.5クリスチャンの至高の幸福〜和製フランダースの犬〜

2016年1月1日
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の

0.5全く共感できませんでした

2015年12月31日
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寝られる

いきなりニノが死んでしまい幽霊という時点で

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なつ

3.0愛情物語

2015年12月31日
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冒頭の、原爆投下シーンが今まで観たもののどれよりリアルで恐かった。じわっと流れてくる涙が止まらなかった。

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rukese

4.0おらんとは思うけどな

2015年12月31日
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泣ける

笑える

幸せ

あらすじをなんとなく把握して鑑賞。
ニノの登場シーンで鳥肌が立ち背筋がゾワッとしたのに加えて感動して流涙。まったくもって良い意味での鳥肌もの。
あたたかい方言の雰囲気と切なさと恋模様に感動と笑いが絶えない物語だった。

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miyatto

2.5親思う心にまさる親心。悲しい中にも温かい、絆の物語。

2015年12月30日
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泣ける

悲しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:戦争を生き延びた人々の悲哀を、登場人物達が見事に醸し出している。母と子のお互いを思いやる気持ちにも感動出来る。随所に垣間見える戦争への批判も印象深い。
否:かなり説明口調のセリフが多いので、違和感を感じる人もいそう。内容的にも、同じようなシーンの繰り返しなので、好みが合わないと退屈すること必至。

 出兵や原爆で、数え切れないほど多くの人が大切な人をなくし、悲しみに暮れていた時代。生き残ったことで自責の念に駆られたり、いけないこととは分かっていても、幸せな他人を見ると、
「代わりに自分の子供が生きていたら・・・」
と考えてしまったりする。そんな人々の苦しい胸の内を代弁するかのように、伸子や町子が織り成す人間模様が、とても儚く描かれていきます。そして、そんな伸子に優しく寄り添い、努めて明るく振る舞おうとする浩二の姿もまた、切ない中にも温かい光を照らしてくれるようです。2人のかけ合いも微笑ましく、言葉の端々に、母の愛と息子の愛がにじみ出ていて、すごくステキです。
 ただやはり、どうしても伸子と浩二が昔を回想するシーンがやたらと多いので、異常なくらいの説明セリフが続いて、違和感を感じる人もいるかと思います。展開もかなり単調かつ長いので、思わず眠くなってしまうかも知れません。
 好みは極端に分かれそうな作品ですが、反戦の想いが詰まった作品だと思います。是非この機会にご覧になってみて下さい。

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映画コーディネーター・門倉カド

3.5感動的です

2015年12月30日
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くろ

4.0母になってしまった吉永小百合。

2015年12月30日
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泣ける

笑える

悲しい

井上ひさしの戯曲に「父と暮せば」という作品がある。黒木和雄監督が映画化した。
本作は、そのアンサームービーの位置付けになっている。

山田洋次監督の反戦に対する思いは並々ならないものと、今さらのように思う。
オープニングの原爆投下のシーンは、全世界の人に見てほしい。

原爆で失った息子が、母の前に現れる。
本作には戯曲はないはずだが、ひょっとすると井上ひさしの草稿があったのかもしれない。
極めて演劇的である。
息子の二宮和也もよくしゃべるが、母の吉永小百合も負けずによくしゃべる。しゃべるだけではなく、よく笑いよく泣く。

「父と暮せば」にあった、生きていて申し訳ないというモチーフは、黒木和雄はまともに自分のことでもあったし、主人公が体現していた。
本作では町子(黒木華)が背負っていた。

山田洋次は、基本的に人間賛歌であり、それが母子の喜怒哀楽に表れている。

戦争のことをほんとに考えなければならない。

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mg599

4.5もし、戦争さえ無かったら…

2015年12月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

今年は多くのハリウッド大作が公開されたが、邦画にも良作が多かった。
ざっと挙げるだけでも…
「日本のいちばん長い日」「駆込み女と駆出し男」「幕が上がる」「海街diary」「ソロモンの偽証」「バケモノの子」「風に立つライオン」「くちびるに歌を」、まだ未見の作品で気になるのは「あん」「恋人たち」「ハッピーアワー」などなどなど。
自分がアカデミー会員だったらとても5本に絞りきれない!(>_<)
そんな豊作だった今年の邦画の劇場鑑賞トリとなる本作も!

井上ひさしの戯曲「父と暮せば」と対となる物語を映画化した山田洋次監督最新作。
長崎の原爆で最愛の息子を失った母の前に、息子が幽霊となって突然現れ…。
山田洋次初となるファンタジックな要素を含みつつも、監督の持ち味である家族ドラマ、人情、反戦が込められ、これぞ山田作品!という仕上がりに。

幽霊となって現れてもお喋りな息子。飄々としてて、ユーモアを挟む。
普通なら驚く所だが、そんな息子をすんなり受け入れる母。いかに息子を愛していたか、再会出来たその喜び。
主に茶の間の会話劇となる二人のやり取りで、母と息子の関係を丹念に描写する。
また、結婚を誓いながらも果たせなかった恋人との関係にもホロリとさせる。

山田洋次は家族モノ人情モノの名匠と言われているが、反戦映画にも長けていると思っている。
前作「小さいおうち」でもさりげなく込め、「母べえ」は庶民の立場から戦争の悲惨さを訴えた傑作。
本作のメインメッセージであろう“戦争によって失われた親子の絆”は、まさにその真髄。
もし、戦争が無かったら…。
この温かい母と息子の関係は自然の流れで母が寿命を全うするまで続き、恋人とも結婚し、平凡でありがちだけど幸せな一生を送っていたに違いない。
戦争が全てを奪った。
戦争が多くの命を、大事なモノを奪った。
多くの人に、一個人に、深い傷を負わせた戦争は、一体何だったのか。

去年の「ふしぎな岬の物語」は個人的にコケたが、山田作品に映る吉永小百合はしっくり来る。
が、今回の金星は若い二人ではなかろうか。
「武士の一分」のキムタクに次いで山田作品二人目となるジャニーズ、二宮和也。母親思いの息子を好演。
母と息子の物語に、息子の恋人役で一際の感動を織り込む黒木華。今年は良作続き、個人的に助演女優賞を。

泣けると期待して見ると、意表を突かれる。
何故なら作品には、悲しみと苦しみが覆い被さっている。
戦争から生き逃れた者は、いつまでも過去を振り返ったままではいけない。
何かを諦め、思い出を断ち切って、この命と共に新しい人生へ。
その一方…。
結末は、見方によってはハッピーエンドでもあり、悲劇でもある。
明暗分かれた残された命。
少々辛辣ながらも生への温かいメッセージ、そして戦争が起こした悲劇…。
終戦70年目のトリを飾るに相応しい秀作。

また、今年母を亡くした自分にとっても、このタイトルや物語は胸に迫るものがあった。

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近大