トイレのピエタのレビュー・感想・評価
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器用に生きられない辛さ
いい映画を観た。
才能があっても、世の中の仕組みに馴染めず、絵を捨て高層ビルの窓ガラス清掃の仕事をしている主人公と、かなり酷い家庭に縛られて介護しながら暮らす少女が出会う。
行きずらい中でぶつかり合いながら、本音を吐き出しお互いを理解していく。不器用ながら思いやりを寄せ合う姿がなんとも言えない。本当に心に染みる映画だった。
主人公の野田洋次郎、ラットのヴォーカルとのことだが、初挑戦とは思えないほど、この役にハマっていた。そして、流石の杉咲花。この2人だからこの完成度が成し得たと思った。
ガンで余命3ヶ月を宣告された青年が残りの人生をどう生きるか。 あり...
ガンで余命3ヶ月を宣告された青年が残りの人生をどう生きるか。
ありがちなテーマだが、可もなし不可もなしといったところだった。
杉咲花の役どころがちょっと残念だった。
自由奔放といえば聞こえはいいが、自分勝手でかなり迷惑。
特に魚をプールに放して死なせてしまうという演出は不快だった。
主人公の青年が最期に絵を描き上げ、描いている途中に「僕は今、生きています」というシーンはよかった。
杉咲花さん!
真っ直ぐに言葉をぶつける杉咲花さんと
自分のうちに言葉を通して少し自信なさげに怒りを投げる野田さんの喧嘩のシーンが好きでした。
ご都合主義じゃないところが、かゆいけれど、
それでよかったなと思いました。
(宮澤りえさんに、「俺、絵描きます!」なーんて言っちゃわないところ、子供にもらったケーキ捨てるところ…)
結局は、わたしは、映画を見ているとき、
絵を描くことで心を変える?
子供にもらったケーキと塗り絵で心打たれる?
と期待していたのかと…
でも結局、野田さんの心を動かしたのは、
花さんだったのだ!
なんやかんや、リリーフランキーさんが最高でした。
癖あるのに、こんな人いる!いたら面白い!と、いや、ありえないのギリギリラインOKで、素敵です。
プールでのキスシーンを見て、
セーラー服と機関銃のラストのセリフを思い出しました。
洋次郎の新しい一面
RADのボーカル野田洋次郎が主演を務めたことは知ってたけど、公開された当時、劇場に足を運ぶことなく6年経ってしまった。
杉咲花ちゃん演じるまいの家庭環境だったり思春期の不安定さだったりが目の奥や細かい表情から読み取れて苦しくなる。
洋次郎からはもちろん、花ちゃんのお芝居からも洋次郎が普段詩に込めるような深い想いと似たようなものを感じた。
主題歌「ピクニック」昔から好きでよく聴いてたけど、より一層好きになった。良い曲。
「私が生きてるんだから、生きろよ」
「僕、生きてますよ、今」
素敵な映画でした。
良い距離感で、生を伝える感じが心地良くて良かった。野田さんが思っ...
良い距離感で、生を伝える感じが心地良くて良かった。野田さんが思ったより違和感なくお芝居が観れて、杉咲花ちゃんはさすがの演技だった。まわりのキャストが豪華すぎる。
花ちゃん好き&野田サン好きなので・・
好きだから見れなかった。なかなか手に取れなかった勇気を出して手に取り見ることにした。女優杉咲花さん。なんだこの若さでこの安定感は、声も仕草も身体も全部がぜんぶ可愛いすぎるだけじゃない女性観にコンニャク博士の私も流石に元気になる。ハミングだけでも素晴らしい野田さん。勇気を出して見て良かった。 水の中潜るこの世に眠る声。
配役が上手かったですね。
女優さんのセレクトが上手かったと思います。
杉浦花さんと宮沢りえさん、翌年に「湯を沸かすほどの熱い愛」で共演し、映画賞数々受賞されてますものね。そっちも早く見たいな。スルーしちゃいましたが野田洋次郎さんは本職のミュージシャンとして翌年「君の名は」でヒットさせちゃいましたし、そう考えるとゲンのいい映画だったかも知れませんね。
生きることを考えさせてくれる。
死にたくて苦しい人もいれば、
生きたくて苦しい人もいる。
今まで死にたくて苦しい側だった主人公が、生きたくて苦しい側になる。
「つまんなそうにして生きてんじゃねえよ」は昔の自分に向かって言っているみたい。
生きるってなんだろうって考えさせてくれる映画だった。
見ればわかる題名の意味…トイレのピエタ♥
少女の溢れんばかりの熱い生命力✨
ガキかよ…っと思うことも
あるかもしれないけど
彼女なりに家庭の悩みも抱えてて
とにかく、プールの金魚🐠の
シーンが幻想的で美しい♡✨
主人公が少女と出会って
あの人と出会って
自分がまさかなことになって
変わってゆく…
見終わった後には、
生きたい✨
生きていろんなことやりたい!!
って、生命力✨が上がる
気持ちになりました。
好きな映画♡オススメです♡🐻
浄化と昇天
色彩が綺麗でおしゃれ
金魚とプールのシーンと、トイレのピエタが完成するシーンは圧巻でした
主人公の無気力で一つ離れたところから世界を見ている感じがとても好きでした
出演者も豪華!
少し時間をおいて、もう一度見たいです
生きることの意味を考えさせられる作品
最初はよくある難病物かな?と思って見始めたのですが、見終わってみるとちょっとそれらの作品とは一線を画すような、生きることについて前向きになれる、とても奥深い作品だったなと思いましたよ。
もしかしたら人間は、死と直面して初めて生きることの素晴らしさを実感できる生き物なのかもと、この作品を見てふとそんなことを思わされました。
正直生きていて辛い、つまらないと思う時も時々あったりはします、しかしそんな生き方は死と向き合っている方々にとても失礼な生き方ですよね、そう考えさせられただけでも見た意義はあった映画でした。
それにしても、主人公・園田の境遇が切なかったなぁ・・・。
夢破れ、おまけに病に冒され余命宣告までされてしまったら、自分ならどう言う心境に陥るのだろうかと、思わず考えさせられてしまいました。
しかし園田は淡々としていましたよね、死にたくないとは思いつつも、生きることへの強烈な渇望がなければ、案外そんなものなのかも?
その微妙な状況を演じた野田洋次郎の絶妙な雰囲気作りが素晴らしかったなぁ。
本職じゃないとは思えない、いや、むしろ本職じゃないからこそ成せた業だったのかな。
一方、その対極となる存在だったのは杉咲花が演じた女子高生の真衣でしたが、死にたいと思っても死ねない、彼女の中にあるみなぎる生命力がそれを許さない、そんな人物像が杉咲花の演技によって見る者に強烈に伝わってきましたね。
生意気で、好き勝手ヤンチャし放題だけど、自分にはない真っ直ぐな感情に触れてしまったら、それは園田が変わっていくのも至極納得。
真衣の家庭環境がまたとんでもなく悲惨なものでしたからね、全てが対照的だったけど共鳴しあったのはある種必然でもあったのかな。
特にプールのシーンがとても印象的でした、閉塞感に苛まされていた彼女の自由への渇望がそこにあるようで。
しかしラスト、何者にもなれなかった男が、何かを成し遂げた瞬間は本当に感動したし泣けました!
エンディングの歌も素晴らしかった、さすが本職では今とても注目の存在となっているだけはありましたね。
岩松了が演じたお父さんとの会話も何気に良かったなぁ。
それと同室のリリー・フランキーのスケベオヤジっぷりと哀愁ね、あの哀愁が作品の質を更に一つ押し上げたような気がしました。
ちなみに終盤ほんの少し登場した佐藤健が、あまりにチョイ役すぎて最初気付きませんでした・・・。
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