劇場公開日 2015年1月12日

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「人の最後は…」余命90分の男 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0人の最後は…

2017年12月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

寝られる

偏屈な主人公が余命宣告を受け、家族との関係など自分の人生を見つめ直す。
感動映画の定番。
この場合の余命って半年とか数ヶ月だが、本作は…。
き、90分って…。
コメディにしかならない。勿論、コメディなんだけど。

そもそも、余命90分の宣告を受けた理由は…
いっつも不機嫌イライラ、超偏屈な主人公。その日も病院で待たされ、医者に嫌みいっぱい怒鳴り散らす。
この時医者が精神面でネガティブになってて、このムカつく患者にうんざりし、余命90分と嘘を…。
そう、嘘なのである。
映画とは言え、普通に考えれば余命90分の宣告なんてあり得ない。(どっかのお笑い芸人が余命1分ってネタやってたけど)
当然ヒューマン・ドラマとしては成り立たず、ドタバタコメディならまだしも、笑いも弾けず、ハートフルな面やオチも何だかな…。

主人公の性格が好きになれない。
嘘の宣告をした医者も医者。
設定の無理さ、全く感情移入出来ない登場人物、面白味の無い展開…。
色々と残念。

“ロビン・ウィリアムス最後の主演作”でなければ見てもいなかっただろう。
採点はほとんどそれに尽きる。
でも、最後の主演作でこんなロビンを見たくはなかった。
彼の最後の状況はあまりにも悲しいものだが、せめて映画だけでも最後、彼にぴったりの笑顔と笑って泣ける作品を見たかった。

近大