ジミー、野を駆ける伝説 劇場公開日:2015年1月17日
解説 カンヌ映画祭パルムドール受賞作「麦の穂をゆらす風」などで知られるイギリスの社会派ケン・ローチ監督が、権威主義的な教会や地主から庶民が理不尽な抑圧を受けていた1930年代アイルランドを舞台に、自由に生きる人生の喜びを説いた実在の活動家ジミー・グラルトンの生きざまを描いたドラマ。1932年、内戦が終結してから10年がたったアイルランドに、アメリカで暮らしていた元活動家のジミーが戻ってくる。故郷のリートリム州で年老いた母と穏やかに暮らそうとしていたジミーだったが、村の若者たちは、かつて地域のリーダーとして絶大な信頼を得ていたジミーを頼り、さまざまな訴えを投げかけてくる。その声に突き動かされたジミーは、人々が芸術やスポーツ、歌やダンスを楽しみ、人生を語らうことのできるホール(集会所)の建設を決意する。しかし、それを快く思わない勢力と諍いが起こり……。
2014年製作/109分/G/イギリス 原題:Jimmy's Hall 配給:ロングライド
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2022年12月13日
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■アメリカで暮らしていた元活動家のジミー・グラルトンが、10年ぶりに祖国・アイルランドの地を踏み、故郷に帰って来た。かつて地域のリーダーとして絶大な信頼を集めたジミーは、気心の知れた仲間たちに歓待され、昔の恋人・ウーナとも再会を果たすが…。 ◆感想 ・私は、ケン・ローチ監督監督作品は、「わたしは、ダニエル・ブレイク」と「家族を想うとき」を劇場で観た所謂、ケン・ローチ監督に出会ったのは可なり後期の人間である。 だが、両作品とも、今でも覚えているが、観賞中及びその後の衝撃は強く、”こんなに凄い社会派の作品を作る監督がいたんだ!”と言うモノであった。 当然の如く、ケン・ローチ監督を師匠と仰ぐ、邦画を代表する是枝裕和監督と、ケン・ローチ監督とのNHKで流してくれた対談は、ビデオで録画して、観たモノだ。 ・で、今作。 私が全く知らなかったアイルランドにおいて唯一、裁判も開かれずに国外追放となったジミー・グラルトンの生き様を描いた作品である。 元活動家の彼がNYから数年振りに、故郷に戻った際の、彼を温かく出迎える人たちの姿と、快く思わない地主や、カトリック教会の司祭たちの態度の違い。 ・村の人達の愉しみの場であったダンスホールを再開する、ジミー・グラルトン。その場で歌やダンスを楽しむ町の人たち。ジミー・グラルトンが、且つての恋人と思われるウーナに贈ったドレスを彼女が着て、夜中に二人でダンスをするシーンは素晴らしい。 ・だが、彼は理由なき理由で、国外退去を命じられてしまう。ダンスホールも、焼失してしまう・・。 ー そんな彼を、見送る人たちの温かい眼差し。 確かに彼は、一時的にせよ、村の人達に”自由”の楽しさを与えたのだ。- <今作で描かれた時代から数十年後、カトリック教会の一部の司祭が、児童に対して長年、性的虐待を与えていた事実は、幾つかの映画で描かれている通りである。 カトリック教会の厳格な思想を否定する気は毛頭ないが(思想信条の自由は、当然守られるべきである。)、余りに締め付けすぎる思想は、破綻を来すのではないかな・・、と思った作品である。 人間であれば、許容できる範囲で生の喜びを得る場が有っても良いではないか!と思った作品でもある。>
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観てみましたが、あまり面白くはなかったかな。途中で黒人を傷付ける様な台詞がありました。ここは「ん?」となりました。どういう意味でしょう? あの牧師が全然人格者じゃなくて、ジミーの方が余程人間が出来ている。知恵も多い。最後の展開は納得出来なかった。これが現実社会という事か。
2019年5月19日
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Jimmy’s Hall (2014 年)『ジミー、野を駆ける伝説』(ジミー のをかけるでんせつ、) 監督:ケン ローチ 2014年のイギリス・アイルランド・フランスの伝記映画。実在の活動家ジミー・グラルトンの葛藤。1930年代の伝統的なアイルランドのある村にコミュニティーセンター(絵を習ったり、歌を歌ったり、ダンスを踊ったり)を復活させることに反対な政治家やカトリックの司祭。結局、ジミーはアメリカに戻されてしまう。
2017年6月2日
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鑑賞方法:VOD
スコットランドの雰囲気が堪能できて良かったです。音楽や素朴な風景に憧れます。ケン・ローチ監督ということで観たのですが、少しセリフが多いせいか、登場人物が多いせいか、恋愛ものなのか、問題提起的な作品なのか、少し軸がぶれているように感じました。恐らく人間関係をじっくり描くことで社会問題を浮き彫りにしようとしたのでしょうが、スコットランドのみでの話では広がりを感じませんでした。他の作品も観てみます!