劇場公開日 2015年12月12日

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「地味だけど観やすい」独裁者と小さな孫 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0地味だけど観やすい

2016年1月17日
PCから投稿

悲しい

架空の国の権力を世襲している独裁者の大統領がクーデターに会い、6歳くらいの孫と逃亡する中で色んな人に出会う。権力者を裏切る人、権力者に従うしかない人、反体制派の中の権力者、体制下では権力者を信奉していた体制側だったのにクーデター後は権力者を殺そうとする人、自分の味わった苦痛を権力者にも味あわせようという人、それでは本当の解決にならないという人…。大統領であったなら出会わなかった人達。そんな人達に会ったからといってコロッと人が良くなったりはしない。ただ、言葉少なな表情の中に、どこか何かを感じている風が見える気がした。
純粋な孫は宮殿での生活しか知らず、大統領の足手まといになりそうになるが、最後、祖父をじっと見つめる目が何とも言えない。

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ミーノ