劇場公開日 2015年4月11日

「破滅の旅路」ギリシャに消えた嘘 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0破滅の旅路

2019年1月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

単純

異国の旅。
運命的な出会いがあったり、人生を変えるような自分探しがあったり…とは限らない。
歯車狂い、破滅への旅路になる事も…。

ギリシャを旅行中の夫婦。
夫は投資詐欺師。
騙した投資家が雇った探偵を、謝って殺してしまう。
夫婦が出会った詐欺紛いのツアーガイドをして暮らしている青年。
ハメられ、犯罪に加担する羽目に…。

犯してしまった過ちや、巻き込まれ…。
ヒッチコック・サスペンスを見ているよう。
夫婦は青年の手引きで国外逃亡を試みるが…。

妻は夫が殺人を犯してしまった事を知らない。
夫と青年だけの秘密。
男二人と女一人の複雑な関係や事情絡んだ旅。
勿論そこには…。
妻は若く、青年と気が合う。
青年と絶対に知られてはならない秘密を共有している事に加え、憎悪を含んだ嫉妬が蓄積していく。
そしてそれが、道中、また一つ、悲劇的な過ちを犯してしまう事に…。

俺たちは運命共同体だ、と夫は言う。
ボロを出し、どちらかが捕まれば、芋づる式にもう一方も捕まる。
それを承知の上で、
夫は青年を丸め込もうとする。
青年は出し抜こうとする。
燻っていた腹の探り合い、駆け引き、ラストは罠にハメようとする…。

1960年代の時代設定と観光気分に浸れるギリシャ各地の風景が堪らなくいい。
ヴィゴ・モーテンセンとオスカー・アイザックの実力派による心理演技対決。
全体的に地味ではあるが、サスペンスの旨味は充分。

旅は楽しみたいし、出会いも一期一会。
しかし、あまり浮かれ過ぎていると…
知らぬ間に破滅への落とし穴の中に…。

近大