悪魔は誰だ
劇場公開日:2014年9月13日
解説
時効を迎えた幼女誘拐殺人事件がたどる結末を、「私のちいさなピアニスト」のオム・ジョンファと「殺人の追憶」のキム・サンギョン共演で描いた骨太サスペンス。15年前、娘を何者かに誘拐され殺されてしまった母親ハギョンは、犯人逮捕を願って自ら情報を集め続けていた。そんな彼女のもとを担当刑事チョンホが訪ね、事件が間もなく公訴時効を迎えることを告げる。時効まで残り5日に迫るなか、事件現場に一輪の花が置かれているのを見つけたチョンホは、これを手がかりに捜査を再開。犯人を確保寸前にまで追いつめたものの取り逃がし、事件は時効を迎えてしまう。それから数日後、15年前と全く同じ手口の事件が発生し……。オム・ジョンファが愛する娘を失った母親役を熱演し、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で最優秀主演女優賞を受賞した。
2013年製作/120分/韓国
原題:Montage
配給:アルバトロス・フィルム、ミッドシップ
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この映画知りませんでした。しかも邦画の64(ロクヨン)とプロットとトリックが同一で男が女だったり、枝葉末節を変えていますが、しかも間抜けな話で64-ロクヨン- が2016年5月、6月の2部構成で公開で「悪魔は誰だ」の公開が2013年5月なので64-ロクヨン- がパクった様に一見、見えますが64-ロクヨン-の原作小説が2012年10月なので、あきらかに「悪魔は誰だ」がパックってる訳なんです。ようは悪魔はこの映画ですね。
64-ロクヨン- のあれだけ熱い俳優陣がいるのに誰一人文句、言わなかったのでしょうか?当時の状況やこの映画、今知ったので何とも言えませんが、韓国映画、好きなのでオケです。でも今回はパクリ映画なので評価「1」ですね。
2021年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
真犯人がわかってからの展開がよかった。普通だったら、そこで驚いてエンディングになってしまうが、そこからの人間ドラマがいい。
娘を失ってしまっただけではなく、公訴時効が成立したことによって、犯人を刑務所に送る望みが打ち砕かれたハギョンの心情を思うと、一番いい所に着地したのではないかな。
それにしてもよくできてるなこの脚本は。
韓国の原題は「몽타주(モンタージュ)」。
直接的な意味は容疑者の「モンタージュ写真」。公訴時効になった誘拐事件のモンタージュ写真を指している。
もう一つの間接的な意味は、メディアで使われる「モンタージュ理論」を指している(と思われる)。モンタージュ理解とは、複数の映像を組み合わせることで、前の映像がその後の映像に新たな意味(ストーリー)を持たせること。
新たに発生した誘拐事件の犯人は意図的にこの効果を狙っており、最後は別の人物がその「True Story」を完成させる。
不道徳な意見だが、動機は別にして完全犯罪は実行者にとってはひとつの「作品」なのかもしれない。
韓国製サプペンスのなかでは、どぎつい描写は少ないので安心して(?)観れるかも。
4.0.
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自宅(CS放送)にて鑑賞。原題『몽타주(英題:"Montage")』。全篇に亘る濁った色彩が重い人間ドラマによくマッチしていた。韓流作品の邦題には「悪魔」がよく附けられているが、15年前の幼児誘拐殺人事件から始まるこの物語の“悪魔”とは誰を指すのか、邦題の示す通り、観る者によって変わるのではないだろうか。場面毎に印象が変わる“ハン・チョル”のS.ヨンチャンが素晴らしかった。終盤で真相が明かされた後、どこに着地点を持ってくるかと思ったら、余韻を残す拍手喝采の見事なウルトラCだった。75/100点。
・『コピーキャット('95)』や『模倣犯('02)』の様なイカレた動機による犯罪ではなく、共感出来そうな哀しい連鎖を描く。時系列を変えている構成も効果的。韓流は心の機微や闇を切り取るのが巧い。
・確執に凝り固まった鬼気迫る執念の母“ハギョン”のE.ジョンファ、それに引き攣られつつ動かされ、15年前の少女の死に際がトラウマな熱血漢“チョンホ”のK.サンギョンと、二人の説得力のある堂々とした演技に惹き込まれたが、本作は恐らくこの先の二人の代表作になるであろう。
・欲を云えば、リアルな反面、どうしても地味目な印象に映ってしまう事と、“知能犯”と呼ばれた犯人が裁判以降、妙に素直でしおらしいのがご都合的にも思え、もう少し悪足掻きがあっても良かった気もするが、本作のテーマと全体のバランスを考えれば、現状でいいのかもしれない。尚、ハリウッドでのリメイクも決まっている。
・鑑賞日:2016年7月1日(金)