劇場公開日 2014年9月20日

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「相変わらず人間の怖さを見せ付けられるシリーズです」トリハダ 劇場版2 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0相変わらず人間の怖さを見せ付けられるシリーズです

2016年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

人間の怖さ、日常に潜む恐怖を描いたと言う点では、前作と同様地味にゾクッとさせられましたが、どのエピソードもハズレがなかった前作と比べると、今回はやや微妙なエピソードがあった分、前作よりは若干評価は落ちるかなと・・・。
多少マンネリを感じた部分もありましたし。
でも、良い意味でマンネリな部分もあって、ある種お約束的な恐怖は、逆に笑っちゃうぐらいのゾクゾクさって感じで、何だかクセになっちゃいそうですね。

さて、今回もメイン+6つのショートストーリーによる7話のオムニバス構成で描かれていましたが、今回まず驚いたのが、オープニングでいきなり結末を見せちゃうパターンだったんですよね・・・まだ心の準備が(苦笑)
何でこんなことになったのか、そこまでを少しづつ見せつつ、間にショートストーリーを挟んだりして、最後はブルっと身震いするような展開が待っていると言う、まあ映画そのものの出来・構成としては前作以上だった気もするのですが、ショートストーリーの一部が個人的には微妙に現実感が無いと言うか日常に寄り添っていない感じがして、もう一つしっくり来なかったかなぁ。

でも、メインの石橋杏奈のエピソードと最後の白石隼也のエピソードの繋がり具合は最高でした!
スマホ時代、LINE時代の今だからこそありえる恐怖、これは現実起こりそうで、特に女性は他人事じゃないかも?
前作の携帯覗き見エピソードも怖かったけど、今回の他人のスマホLINE既読エピソードはそれ以上、これが冒頭に繋がるのかと、思わず唸らされました。
多少突っ込みどころもありましたけどね・・・。

足立梨花の傘事件、大島麻衣のラブホ事件は現実感が限りなく0に等しかったかな、でも他人の傘を間違えて持ってきた経験が一度ある自分としては、若干の恐怖心は抱きましたが。
佐津川愛美と入来茉里のキャバ嬢事件は、女のドロッとした部分が出ていて単純に面白かったです。
優希美青、前田公輝のエピソードは、ある種シリーズお約束でしょうか、特に笹野鈴々音の存在感は、ホント反則技だ(笑)
で、前回主役の谷村美月は出ないのかと思ったら、最後思わぬカメオ出演にニヤリ!

スペランカー