劇場公開日 2014年11月15日

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「【”子は親を選べない。だが、親からの虐待により傷ついた心を、大切な人との繋がりにより癒す過程を描いた物語。”特に、再後半は心に沁みるヒューマンストーリーである。】」ショート・ターム NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”子は親を選べない。だが、親からの虐待により傷ついた心を、大切な人との繋がりにより癒す過程を描いた物語。”特に、再後半は心に沁みるヒューマンストーリーである。】

2022年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 親からの虐待、ネグレクトにより傷ついた心を持つ子供たちのための短期保護施設施設「ショートターム12」。
 そこで働くグレイス(ブリー・ラーソン)と、同僚でボーイフレンドのメイソン。(ジョン・ギャラガー・Jr)
 子供ができたことをきっかけにふたりの将来は幸せなものになるかと思われたが、グレイスは誰にも打ち明けられない心の闇を抱えており、メイソンに子供は産めない・・、と伝えてしまう。ー

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

 ・今作には傷ついた心を持った10代の子供たちが多数出演しているが、特に印象的なのは母親に虐待された故に嫌悪するマーカス、そして父親に虐待されて入所して来たジェイデンが印象的である。

 ・出所が近いマーカスが母親への憎しみをラップに乗せて歌うシーンと、ラップの歌詞。
 - けれど、彼はその後立派に更生した事がメイソンにより語られる。-

 ・ジェイデンがグレイスに語ったタコのミーナとサメの話。
 - ”君の脚を一本くれよ・・。お腹が減ったからもう一本。全部くれよ・・。”
   父親からの虐待を暗喩している。そして、ジェイデンが心優しき女の子である事も・・。-

 ・短期保護施設施設「ショートターム12」で働くグレイスも、父親からの虐待を誰にも言えずにいた。刑務所に入っていた父親が仮出所すると聞いたグレイス。
 そして、恋人のメイソン(良い奴である。)の子供を身籠った時に言ってしまった言葉。
 ”生まない・・。”
 - 親から虐待された子供の中には、自分も子供を虐待するのでは・・、という思いを持つ子がいるという・・。-

<ジェイデンが、父親に家に戻ったと聞いたグレイスが所長を怒鳴りつけ、バットを持ってジェイデンの家に自転車で駆け付けるシーン。ジェイデンは無事だったが・・。
 そして、二人は夜中、ジェイデンの父親の車をバットで叩き割る。
 両親による子供の虐待はコロナ禍も影響し、増えているという。
 私には、自分の子供を躾と称して、虐待する人間の気持ちは全く理解出来ないのであるが、今作のラスト、グレイスが過去の忌まわしき出来事をジェイデンと共に打ち砕き、メイソンとの子を持つ決断をするシーンと、彼女のお腹にいる子供の姿を二人で喜びながら、モニターで見るシーンは沁みたなあ・・。

NOBU