劇場公開日 2018年10月6日

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「(セブン+羊たちの沈黙+ネクスト)÷3=?!」ブレイン・ゲーム AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5(セブン+羊たちの沈黙+ネクスト)÷3=?!

2018年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

知的

驚くことが2点。オスカーを手にしナイトの爵位まで授かったホプキンスが、サイキック探偵風の主人公が難事件に挑むB級感漂う怪作/珍作を、製作総指揮を買って出てまで映画化したこと。コリン・ファレルが登場するのがえらく遅いこと。

当初「セブン」の続編として企画された脚本で、連続殺人犯が現場に残すメッセージや、犯人と捜査側の知的な駆け引きにその名残りが。さらにホプキンス主演になったことで、「羊たちの沈黙」のレクターとクラリスを思わせる知的なドクターと若い女性捜査官のコンビも再現。さらにP.K.ディック原作で予知能力者が事件解決に協力する「ネクスト」の要素も加わり、無理に詰め込み過ぎた感じも否めない。

安楽死の是非につながる重いテーマを扱うわりに、映像的なギミックも結構あったりして、ちぐはぐな印象も受けるが、けっして嫌いではない。大衆受けはしないだろうが、B級映画好きなら観て損はないはず。

高森 郁哉