劇場公開日 2015年1月31日

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「王道のストーリー」マエストロ! ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0王道のストーリー

2017年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

悲しい

幸せ

萌える

音楽の素晴らしさ、奥深さを表現した作品、miwaの演技初挑戦作品。物語は、解散した交響楽団とメンバーの再生と成長の記録。映画の王道的なテーマであるが、人物の配置や設定、困難の克服など実にテンポよくラストまで一気に見せてくれる。原作コミックとは一味違う脚色や演出になっており、原作を読んでいても、映画らしいオリジナリティが十分に楽しめる。
ポイントは3人の主要人物。天道、香坂、橘あまね。天道はオーケストラの再生を担う横暴な謎の指揮者、香坂は亡き父の理想の音を追いかける、少し屈折したコンマス、橘あまねは天道にスカウトされた自由奔放な天才的なフルート奏者。3人の強い個性と思いがぶつかり合いながらまとまっていった先に、理想の音楽が成立する過程を見せてくれた。
miwaはとても良かった。本人はほとんど演技をしていないと言っているが、橘あまねになりきっていると思う。シンガーソングライターではないmiwaもとてもチャーミングだった。

ガバチョ