劇場公開日 2014年4月19日

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「マルコ~、うますぎるよ!!」チョコレートドーナツ CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5マルコ~、うますぎるよ!!

2020年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

マルコ~、演技がうますぎるよ!! 演技じゃないかな。でも、とにかく凄いよ~!!

いやあ、感動した。感動した。感動した。
当時(2012年)は、電通がLGBTという言葉を認知しているかの調査の第1回を行った年。自分は当時、残念ながら自信をもって、LGBTに理解はなかった。まさに無理解。たった8年前なのに。この映画に渦巻く無理解で冷酷な周囲とまったく1mmのズレもない。今だからこそ、こうやって観ているが、当時の俺は、毛嫌いして観なかっただろうし、観たとしても、一言、「気持ち悪い」で終わっていただろう。

そんな俺が今はこうして、観て共感して、感動している。映画のおかげだ。俺へのLGBT教育は、ほんとうに映画がしてくれたと思う。この5年間観てきた映画で、多くの学びを得た。次から次へと映画を観ていくことは、LGBTの理解というか、"差別とはなにか" を俺にわからせてくれたように思う。ゆっくりとだが、確実に。ありがとう、映画。

誰にとっても、「自分のために」観る価値があると思う。差別のない世界をめざすために。

CB
shotamalさんのコメント
2020年6月26日

CBさん

お久しぶりです!
コメントを頂いていたのに、お返事が遅くなってしまってすみませんでした!

私のレビューが鑑賞するきっかけとなったとのこと、大変嬉しいです。

観た後の第一声は「マルコォ〜(ToT)」ってなりますよね。

物語の舞台は1970年代。
世間の風当たりが今よりもずっと厳しく、マイノリティー(同棲愛者しかり、障害者しかり)が息苦しかった時代に戦った彼らを、応援せずにはいられない映画でしたね。

同性同士の性的接触を見たときに咄嗟に不快感を感じてしまうことは、差別どうのではなく、動物としての生理的な反応の1つであり、基本的には抗えないものなのだと思っています。

私自身、物語冒頭でルディとポールの車内での絡みを見た時は、自分の意思とは関係なく生理的に少し引いてしまう部分がありました。

しかし物語が進むに連れて、男女の恋人同士の触れ合いを見るのと同じように、彼らを自然に受け入れられている自分がいました。むしろ途中から美しくさえ感じました。

人の生理的反応をも飛び越える演技って、かなり凄いことですよね。衝撃を受けたことを覚えています。

ルディから溢れる愛情が、見る人に変化を与えたのだと感じます。

ちなみにすぎますが、この作品の宣材写真のルディの表情が凄く好きです。

長文コメントとなりましたが、本日はこの辺りで失礼致します!
(最近はなかなか映画を観たりレビューを書く時間が作れておりませんが、マイペースにやっていきますので今後ともどうぞ宜しくお願いします)

shotamal
CBさんのコメント
2020年4月21日

俺も、やめられません!

CB
とみいじょんさんのコメント
2020年4月21日

コメントありがとうございました。
本当に良い映画ですね。
ある人がある人を大切に思うこと。A human(誰でもよい)じゃなくてThe human(この人)とというのがぐっと胸に迫ってきました。
 しかも、ルディにしろ、マルコにしろ、いろいろな生い立ちがにじみ出てきて…。
 カミング氏は当然ながら、アイザック君が味わい深い。

映画を観て、レビューを読むと、本当に視野が広がります。
やめられません。

とみいじょん