「エンドオブライダー大戦」平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊 智哉さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5エンドオブライダー大戦

2014年4月2日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

昭和、平成勢からこれだけオリジナルのキャストが揃えば、役の目的もそれぞれに異なる以上、ストーリーが散漫になってしまうのは致し方ない。
そう言ったある意味での自明を許容出来るか否かは見る側の器量とライダー愛に委ねられると言ったら、言い過ぎか。

それでも、これだけオリジナルのキャストが揃うライダー映画は恐らくこれが最初で最後になるだろう。
特に藤岡先生が何十年か振りに本郷猛に変身すると言う事実はあまりにも意義深く、それだけで最初から最後までクライマックスな内容ではあったと、個人的には付記したい。

物語終盤、本郷がライダーに変身する際に用いられた映像技術こそ、この40数年の仮面ライダーの歴史の重みを端的に見せるに相応しいシーンだったのではないか。一瞬で終わるけど。

そして、物語の根底にあったテーマは生と死。
神敬介とたっくん、板尾親子、ディケイドの旅の目的を指摘する鳴滝(!!)

スカルマンを原典として生まれた哀しみのヒーロー、仮面ライダー。
ある意味死から生まれたヒーローでもある仮面ライダーが背負っている影の部分を、こうした一つのメッセージとして体現した事も、ある意味メモリアルな出来事だったのではないだろうか。

智哉