劇場公開日 2014年7月19日

「いまいち共感できない」思い出のマーニー くりあさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5いまいち共感できない

2015年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

自分が嫌いで、孤立してしまうことを当然と思い込み、人を信じられない杏奈というキャラクターに、最初は共感しながら見ていた。
好意を寄せてくれるおじさんおばさんや、受け入れようとしてくれる田舎の同世代の子供たちともなじめない。そんな杏奈がどうやって心を開くのかと思ったら。

金髪巻き毛の可愛い女の子は無敵で正義

なんだそれ。
いやまあ、因縁とかで受け入れる余地があったのわかるんですけどね。コロッといきすぎだろ。

そして、心を閉ざした理由も直接的でわかりやすすぎる。
幸せで心の闇を抱えたことのない人間が、外から見てこういう感じに違いないと押し付けてくる薄っぺらい人間描写だなぁと。
ああ、やっぱり近年のジブリ脚本だったんだなぁと。

「親があれだけ先回りしていろいろお膳立てすると、逆に居場所奪われるよな」と思ったのに、どうもそういう演出じゃなかったっぽいと後で気づいて逆に空恐ろしくなりましたよ。
ジブリ的には、頼子って、子供思いのいい母親像の象徴なんですよ。
勘弁してくれ。

映像と、マーニーの正体までの設定は良いが、脚本と人物造形が残念。肝心なところがだめなので低評価1.5

くりぽん