ウォールストリート・ダウン
劇場公開日:2013年12月21日
解説
金融・社会保障のひずみと、富裕層の陰謀によって人生を崩壊させられた男が復讐のため立ち上がり、ウォール街に巣食う悪党たちを相手に銃撃戦を繰り広げるアクション。現金輸送車の警備員をしながら病気の妻を支えてきたジムは、株式仲介人のアドバイスに従ったがゆえに、貯蓄を失ってしまう。妻の健康保険料が支払えなくなり、徐々に生活が狂い始めたジムは、自分が金融機関に利用されていたことを知る。やがて妻は自殺してしまい、怒りに燃えるジムはマシンガンを手にウォール街へと乗り込む。主演は「プリズン・ブレイク」のドミニク・パーセル。監督は「ハウス・オブ・ザ・デッド」「ブラッドレイン」のウーベ・ボル。
2012年製作/101分/アメリカ
原題:Assault on Wall Street
配給:AMGエンタテインメント
スタッフ・キャスト
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2016年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
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総合60点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
わけのわからない金融商品を絶対安全だと嘘を言って売って利益を得た悪徳金融機関は、確かに大いに問題があり罰せられるべきではある。弁護士も判事も責任感のないやつらだった。
しかし銀行も弁護士も慈善事業をしているわけではない。どんな商品かも理解しようともせず大切な金を投資につぎ込んで損をし、変動金利の意味も知らずに家を買って金利と不動産相場の変化により支払いに窮し追加融資を受けられなくても、それは自己責任というもの。治療に大金の必要な病気の妻をもつ主人公の状況は理解出来るが、必ずしもそんな主人公の立場に同情ばかりは出来ない。銀行やブローカーばかりを責めるのは筋違いというもの。
とはいっても誰の責任なのかとか善悪の判断を別にすれば、とことん追い込まれた主人公の精神は良く描かれていた。全てを失ったのにさらに追い討ちをかけられるのは厳しい。その過程の展開と演出の質は高かった。胃が痛むような精神的な辛さが観ていてあった。
さて後半からはいよいよ主人公が復讐のための行動に移る。しかし個人的に恨みのある人物を攻撃するのはわかるのだが、途中からは無差別殺人をするただの無秩序な殺人鬼になってしまっているのはがっかりした。
しかも結末はかなり馬鹿馬鹿しい。銀行のお偉いさんはとことん腐った演説と行動を主人公の前でする。この描き方が極端だし、その後の主人公の行く末も全く非現実的だ。このあたりで一気に質が下がった。前半は面白かったし合格圏内だったが、後半はてんでB級の展開で失望した。
2014年9月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
一般人である主人公の、破産=破滅への行程が丁寧に描かれていて、明日は我が身と思うと恐怖と悲しみが倍増した。自暴自棄になっての犯行かと思いきや…!そこまで計画してたかと。多少強引ではあるがw 前半~中盤までは確かに地味だけど、いわゆる復讐劇としては上質のエンターテインメントでした。