「悲しく切ない映画」イロイロ ぬくもりの記憶 ぷー子の感動が冷めるまえに、映画感想さんの映画レビュー(感想・評価)

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イロイロ ぬくもりの記憶

劇場公開日 2014年12月13日
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悲しく切ない映画

この「イロイロ ぬくもりの記憶」なんだけど、心がじんわりとあたたまる切なく悲しい映画だったよ。

祖父を亡くした悲しみをどこに向けたらいいのかわからないジャールー君と、シンガポールの中国系の家庭にメイドとして雇われたフィリピン人のテレサの関係を描いた作品。

ジャールーの母親は次女の出産を間近にひかえて慌しい生活を送っている。彼女の勤める会社ではたくさんの社員がリストラにあっていて、自分もいつ首を切られるかわからない毎日。そんな母親の心配に油をそそぐように息子のジャールーは学校で問題ばかり起こしてしまう。そのため母親はなんども学校に呼び出される。会社のことも心配だけれど、子供のことだからと母は仕事を抜け出して学校に向かう。

別の会社で仕事していた父親はリストラにあってしまい職をなくす。だけれど父親は仕事を失ったことを家族に伝えられない。

そんなある日、ジャールーとテレサの関係はある事件がきっかけとなって距離が縮みはじめる。祖父を亡くして悲しみにくれているジャールーと、フィリピンに生まれたばかりの赤児を残してシンガポールに働きに出てきたテレサのあいだで打ち解け合うようになる。そんな二人の心あたたまる打ち解けは、母親にある種の嫉妬を感じさせるほどである。

仕事を失った父親は、そのあと株に手を出してしまいさらにお金を失ってしまう。結果ジャールーのファミリーは、家族の生活が少しでも楽になればと思って雇ったテレサをフィリピンに帰さないといけない資金状態に陥ってしまう。

せっかくテレサと心を打ち解けられたのに。友達のように仲良くなれたのに。またジャールーは、祖父を亡くした時と同じように、テレサにも別れを言わなくてはならない。どんなかたちでも「別れ」って悲しいものだと思う。そんな、心えぐられるような悲しさをジャールーくんは才能溢れる演技で演出してくれていた。

そして映画のなかのジャールーの母親も、父親も、メイドのテレサも、みんないい人なのよ。自分の置かれた生活が忙しすぎて家族のあいだで擦れ合うことがよくあるのだけれど、根はいい人なのだろうな、と映画を観ていて伝わってきた。そしてみんなの演技が上手だこと! ジャールー君と、母親の演技はとくに素晴らしかったよ。

映画の構成も抜群によかった。無駄のない構成で初めから最後までぷー子を惹きつけてくれた。

これはシンガポールの、しかもお家にメイドを雇うような国のお話なのだけれど、誰かと別れる切なさ、愛している人を失う悲しみって誰もが味わう感情だと思う。だからみんなに共感してもらえる素晴らしい作品ではないだろうかと思った。

ぷー子の感動が冷めるまえに、映画感想
さん / 2017年3月17日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 笑える 悲しい
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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