劇場公開日 2014年1月11日

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「私は合いませんでした。」Seventh Code Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5私は合いませんでした。

2014年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

監督は、黒沢清 監督。

昨年観た、同監督の「リアル 完全なる首長竜の日」は
個人的に“合わない”映画でした。
「異物感」「違和感」が悪目立ちしており
上映時間も無駄に長かった、という感想でした。

で、本作。
今回も「異物感」「違和感」が悪目立ち。

何気ない日常描写の中
フッとした瞬間に「異物感」「違和感」を覚えてゾッとする。
…というような静かな置き方ではなく。

冒頭からズーーーーーーーーッと
前田敦子演じる『秋子』という「異物感」「違和感」がいます。
この設定が合うかどうかが、本作を楽しめるか否かの分かれ道です。

残念ですが、私は合いませんでした。
多分、この監督の作品自体が合わないんだと思います。
それはそれで仕方ない。

“一応”「異物感」「違和感」は回収されるのですが
それにしても話自体に突っ込み所が多過ぎてスッキリしませんでした。
話がもう少しコンパクト、現在の半分程度30分ならば
また違った印象だったかもしれません。

ただ、主演の前田敦子は存在として良かったと思います。
AKBに疎い私は前田敦子のアイドル時代は殆ど分かりませんが
ここ最近の「苦役列車」「クロユリ団地」「もらとりあむタマ子」を観る限り
この「異物感」を出すするのが上手い人な気がします。
演技の上手下手という話では無く、異物の存在として成立している。
個人的には片桐はいり的な『個性派女優』に位置付けられる人なんじゃないか、と。

そういう意味では他の女優Verと見比べてみたい作品でした。

「異物感」「違和感」をズーーーーーーーーッと感じていたい方、オススメです。

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Opportunity Cost