アデル、ブルーは熱い色のレビュー・感想・評価
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後半で印象ひっくり返された
前半はアデルの気持ちが好奇心にしか
思えなかったけど
(元々、一目惚れを信じてない)
で、中盤も行為にしか興味ないのかな
なんて見方してたけど、
後半30分くらいの空虚感というか虚しさが
半端なくて、すごい感傷的になった。
とくにアデルとエマがカフェで再会するシーン
アデルが抑えられなくなって、エマも涙として気持ちが溢れて、どうすることも出来ない不自由さに胸打たれた
喧嘩のシーンもすごく感情的で良かった
この映画が凄いのはラブシーンだけでなくて
そういう心の揺れを完璧に表現してるところだと思う
ラストカットもフランスぽくて良かった
美しい
たまたまスカパーでやっていて、観るものがなかったので渋々。
気づけば涙を流す程感情移入してしまいました。
好きになった人が女性。ってだけ。
嫉妬やすれ違いでうまくいかなくなるも、思う気持ちは変わらず。
切ないのに、綺麗で美しいと、素直に思いました。
出てくる絵は、とてもうつくしいです。
エマ役のレア・セドゥがとても魅力的。青い目で見つめる感じも、笑った...
エマ役のレア・セドゥがとても魅力的。青い目で見つめる感じも、笑ったところも、出だしから惹かれてしまう。
ところどころに、映画のストーリーに絡む物語の一説なども登場して更に心惹かれるものがある。
哀しい終わりではあるけれど、エマの心が完全にアデルから切り離されることはないだろうし、またアデルにもそれは不可能だろう。
運命を感じさせる、官能的で素敵な映画だった。
フランス映画
フランス映画が好きなので鑑賞したんですが、イイ意味で期待を裏切られました。予想としては官能映画と言ってもフランス映画特有の優雅な音楽に乗せて清々しい雰囲気を描くと思っていたのですが、実際は音楽などもあまり用いず、二人のレズビアンを生々しく純粋に描き、ラストは切なく終わるというものでした。
正直、二人の演技には脱帽です。今までこれだけ激しく踏み入ったシーンを含む映画は無かったと思います。
原作を知らないので、相違点があるのかもしれませんが、これ以上もこれ以下の仕上がりにもならなかったのではないでしょうか。
一つ歴史に残るフランス映画だと思います。
綺麗で深い
アデルとエマの気持ちは私には理解し難い部分もあるけど、同性、異性関係なく、愛したい愛されたいと思うが故に、寂しさや孤独ですれ違ってしまう2人に深い愛を感じました。
孤独や嫉妬を感じ、独占欲や許せない気持ちが芽生えるのも好きだからこそ。どんな愛でも変わらないはずなのに、愛って深いなぁとこの作品を観て考えさせられました。
アデルはすごく可愛いし、エマは綺麗だし、そんなふたりの愛が、肌で感じられるような作品。
繊細です、とっても。
アデルとエマの、言葉では表現できない表情、あの演技は圧巻です。特にいろんな表情をみせてくれたエマに釘付けでした。ゲイバーでカウンターに座り、アデルと話すエマの表情が、とても大人っぽい。言ってしまえば2人の出会いはあのシーンが始まりなので、(その前に出会ってはいるけれど)すごく重要な部分だし、年上のエマは慣れない席でのアデルを優しく包み、リードしなければいけない。優しくて大人で、でも気取ったものを見せない。笑顔ひとつとってもすごく印象深かった。
のめり込める作品です。
素直に、綺麗な愛だなと思います。
観てよかった。
運命の人
お互いにとって、衝撃的な運命の人。
だからといってハッピーエンドとは限らないっていうのが印象深かったなぁ。
最後の後ろ姿は、前向きに生きていこうっていう感じは無くて、寂しいような切ない印象。それがよかった。
行動に移さないだけのストーカーに見える
性描写が過激だかでR18版とR15版があるのか自分は15の方を鑑賞
この映画の伝えたい事が上流階級との格差でそう聞くとパスタを汚く食べる女や口をやたら半開きにしたり就職の面等でも差があるのは理解しやすい
アデルが自分はレズビアンかもしれないと気付き葛藤する映画で原作ありきの話だが原作ではもっとブラック(アデルは薬物中毒で死亡)
この映画もその様に撮っていたらまだマシだった
階級の差、価値観のズレから浮気をしてしまい結局実らぬ恋と言う事で悲恋映画な訳だが題材がレズビアンというたけで評価が上がるんだろうか
はっきり言って私にはアデルがいつまでも初恋を引きずっているストーカーチックの女にしか見えない
でも見る人からすると純愛だ!と感じて泣くらしい
どうにもこの映画の評価は鑑賞者自身がどの様な恋愛をしてきたかで評価が別れるのかもしれない
今はもうそこまで人を好きになれないなっと思った映画
レア・セドゥー出演の映画ということで
借りて見てみたら・・・
レア・セドゥー演じるエマも存在感あったけど
主役のアデルが良かった。
浮気がばれて別れる時の号泣シーンがまさに迫真の演技。
でも、時間が長いのと、最後がちょっと中途半端。
ひくほど傑作
過激なシーンなどで監督と女優の仲が完全に決別し、最終的には裁判沙汰になるんじゃないかとかとか、前評判は聞いていたのでかなり覚悟して見ました。
1シーン1シーンが非常に長く、中だるみするかなと思いましたがそんなことはなくすべての会話を切ることなく続けることでとても現実味を帯びた形になっていたと思います。常にドアップの撮り方も新鮮でした。主人公にかなり近寄って見れるようなそんな気がしました。
学校の先生が今のフランス映画を支えてるのはこの映画だよって言っていたのも分からなくもないです。ですが全くオススメはしません。
熱い色
全体的にはまあ、ありがちな映画なのかもしれないけれど、色で主人公の感情が表されて、視覚的にも楽しい。主人公のだらしなさの中に色気が感じられて思わず目を奪われる。
ラスト、主人公が青いワンピースを着て出かけるが、ネイルを赤く塗っているシーンが印象的というか、どういう解釈をすればいいか、少し迷うかな。
見終わったあと、ミートソーススパゲティが食べたくなる。笑
衝撃の次にうっとり
レズビアンというテーマは日本ではまだまだ受け入れ難いかもしれない。映像ではかなり激しく、一人で観るに限るかも。でも、最初は衝撃だったのが次第にうっとり、特にエマの笑顔にはドキッとさせられ・・・
同性愛だって、当人にとっては異性愛と何ら変わらない真摯なものなんだな。ああいうラストがまた良かったな。
とにかくアデルがかわいい。
鑑賞後しばらくは口が半開きになる。私もアデルに恋をしました。演じたアデル・エグザルコプロスは自分の名前と主役が一緒で、まさに女優として今後も成長していく上で忘れられない一作となっただろうな。
恋は鏡を見るようなものだと思う。
恋は鏡を見るようなものだと思う。
相手という鏡が自分がどんな人間か映し出してくれる。
恋をすると自分自身がよく分かる。
高校生のアデル(アデル・エグザルコプロス)が、青い髪の美大生エマ(レア・セドゥ)
と出会い、その個性的な魅力に惹かれていく。当時、二人の女の子の、激しいセックスシーンが話題となりました。
でもそんなシーンより、アデルを愛しそうに見つめるエマの視線。またアデルの常に半開きの無防備な唇とふわっとした表情、泣きながらチョコレート菓子を食べるぐちゃっとした頬とか、シャワーを浴びて長い髪から滴をぎゅっと絞り落とすシーンが思い出されます。
アデルの所作に、凄く惹かれました。美しいというより、子供っぽくて粗野だけど、色気がある。それって大人でもなく子供でもない、蛙に足が生えた異形の生き物、この時だけの輝き、一瞬の歪な魅力だと思う。
ストーリーはシンプル。アデルがエマと出会い、恋に落ち、すれ違い、別れを向かえる。でも惹きつけられるのは、誰しも経験している「初恋の衝撃」を描いているからではないでしょうか?
また、全てのシーンを丁寧に丁寧に重ねていってるので(179分!)、アデルに足が生えたり、取れて大人になったりするその一瞬が、はっとするほど良く分かります。あ、しつこく蛙に例えてすみません。なんとなくです。アデルがエマに恋すると、至る所にブルーが登場するのも印象的です。
アデルは堅実な中流家庭に育ち、教師になるのが夢です。文学が好きで、恐らく個性的な感性を持っていますが、夢を追うことはしません。
かたやエマの家庭は、芸術を愛する富裕層です。自身も画家になるのが夢です。お互いの家で食事をするシーンが、価値観の違いを表しています。
そしてお互いの鏡に映る自分自身と向き合い、そして相手と比較した時に、全く違うと分かる。分かったとしても、歩み寄れない。彼女達が若いから?未熟だから?いいや、大人になればなるほど、恋愛の正解が分らなくなるんです(笑)!
いくらマイケルに、こう唄われたとしてもです。
I'm starting with the man in the mirror.
I'm asking him to change his ways.
あ、映画の挿入歌ではありません。すみません。
違うことから生まれる、焦燥感、孤独、嫉妬、相手に認められない苦痛。それから逃げるように、アデルは浮気をしてしまいます。それがエマに知られることとなる。
二人の言い合うシーンは凄かった!「売女」と罵るエマと、泣きじゃくりながら赦しを請うアデル。「喧嘩は止めて!」と間に入らなくちゃいけないような、臨場感です。近い!まるで目の前で繰り広げられてるようで、オロオロしました。
第66回カンヌ国際映画祭で、スピルバーグ審査委員長より、パルム・ドールがアデルとレアにも特別に授与されました。うん、あげたくなる気持ちも分かります!
でも女の子って、激しくて、狡くて、すごく可愛いですね。
あぁ、戻りたい!
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