寫眞館
劇場公開日 2013年11月9日
解説
「パルムの樹」「ファンタスティックチルドレン」監督、「AKIRA」作画監督などで知られる実力派アニメーター、なかむらたかしが、明治、大正、昭和を通して、1人の女性と写真館の主人の交流を描いた短編アニメーション。丘の上で写真館を営む主人のもとに、ある時、一組の新婚夫婦が訪れる。気恥ずかしそうにうつむく婦人を、主人は機転を利かせて笑顔にし、写真に収める。時は流れ、夫婦の間に生まれた愛娘が両親に連れられて写真館にやってくるが、写真を撮ろうとしても娘は仏頂面のまま。主人は必死に娘の笑顔を引き出そうとするがうまくいかない。その後も入学や就職、結婚など、娘は人生の節目ごとに写真館にやってくるが……。なかむら監督が自ら原画も担当。ショパンの楽曲にのせたセリフのないサイレントアニメで、明治から昭和へと移ろう時代をノスタルジックに描いた。スタジオコロリド制作の短編「陽なたのアオシグレ」と2本立て上映。
2013年製作/18分/G/日本
配給:スタジオコロリド
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2022年3月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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時代感や画力はもちろんとても良かったけど、主人公の女性に全く魅力が感じられなかった。
•子供の時のシーン
唯一笑顔を見せるのが写真館主人の転倒っての、もはや悪意では?と思ってしまった…もっと幼いならともかく幼稚園年長ぐらいの歳なのに、そこで笑えるってのは底意地が悪いと思ってしまった
•特に写真館主人の善意で譲り受けた人形が水たまりに打ち捨てられたシーン、後から何かしら救いがあるのかと思ったけど何もなかったのすごい…
2022年3月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
宮崎の風立ちぬと同じ時代を描きながら、その映像の美しさとは裏腹に女性が一度も笑顔になれない時代を痛烈に風刺すると同時にその時代を生き抜いた糧は笑顔そのものであった事の矛盾に気付かされると言う虚しさ。ただその笑顔は実は身近な処にあったと言う気付きがテーマとなる。
2018年7月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
写真を撮るという事が特別な時代があった
今はスマホやデジカメがあるから気軽に自撮りできるし、撮った写真を世間に公表するインスタというサイトもある
昔は家族の記念日などに写真館に行って写真を撮った
だから基本、家族写真は家族や親戚しか見れないし、旅行写真なども知人友人位しか観る機会がない
それから家庭用カメラが普及したけど、フィルムの現像にそれなりのお金がかかる事もありデジカメのようにコストを気にせず撮るという事もなかったので、やはり特別なタイミングでしか写真を撮らなかった
写真を撮るのというのは元々そういう価値観だったなという事を思い出させる映画であり、も一つどうしても避けて通れないのはこの時代に直面する戦争という状況
写真、家族、御時世
無音アニメから感じ取る印象はそんなに複雑なものではないんだけど、御時世で言えばやはり戦争という状況が突出してしまう
この映画にネタバレに値する表現は見当たらない
画力と演出力がモノを言わせた力技の作品だと思う
評価としては個人的にブロックバスター好きなので星少ないけど気持ち的には星5
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